時系列物語

□僕の隣
1ページ/7ページ


 数日前、初めて幼馴染三人で飲んだ。

 色々あって、前後不覚に酔っぱらってしまった僕は、御剣に背負われて自宅まで送り届けられるという、大失態を犯してしまった。
 何が大失態だって、僕の決して綺麗とは言い難い部屋に、送り届けさせあまつさえ、布団まで敷いて寝かせて頂いてしまったのだ。

 あああ、思い出しただけでも顔から火が出そうなほどに恥ずかしい。

 そりゃぁ、同性の友人が部屋にあがったからって、別にここまで取り乱すことでもない気はするんだけどさ。
 でも、僕が十五年間も追いかけて、ひたすら追いかけ続けた御剣は、「同性の友人」という一言では絶対に語れない存在だった。

 僕は、近日中に名誉挽回をせねばならないと考えて、考え抜き。
 もう一度、今度は二人できちんと飲みなおそうと決意した。







僕の隣
次へ
前の章へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ