時系列物語
□伝播する熱
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この胸の奥の奥にある、凍えたものを知らないわけではない。
ましてや忘れたわけでも。
毎晩のように暗闇の中で、息苦しさにもがきながら、地の底を這いずるような絶叫を聞いていた。
その声は、永遠の呪い。
この命尽きるまで、響き続け木霊するもの。
凍てついたこの体を苗床に、闇はどこまでも深く食い込み、感情というものをひとつずつ塗りつぶす。
私は、そうしてできたものなのだと、思ってきた。
そう告げたなら、君はきっと。
伝播する熱
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