時系列物語
□君が望む世界
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『友達でいて下さい』
彼からの初めてのメールは、たった一言。
決して厚かましくはない、逃げ道があらかじめ用意された、ささやかな願い事だった。
その文字を見たとき私は、胸に去来した様々な感情に戸惑い、それから混乱した。
そうして嵐が過ぎ去った後に残ったものは、例えようもない哀しみ。
それは途方もない、哀しみだった。
君が望む世界
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