時系列物語
□声を聴かせて
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パソコンと睨めっこをしながら僕は、机に置いた自分の青い携帯をちらりと視界の隅に捉えてしまい、それから自己嫌悪に陥った。
もう、何度目だろう。
いい加減諦めろよなと自分に毒づきながら、それでもその小さな旧型の携帯を鞄に仕舞うことができない。
僕は待っている。
いやもう、ずっと前から待ち続けているんだ。
君からの、返信を。
声を聴かせて
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