一人語り部屋

□寿の病気事情
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 そんなこんなでとにかく会社から一週間は休みをもらい。
 次の週の朝イチで再検査したところ。

「聴力戻ってないねぇ……これはまずい……うん。寿さん、入院しましょう!」
「……は?」

 いやービックリしました。
 あの時は本当にびっくり。

「寿さんの場合は、薬で抑えられる程度を超えてしまっているようだ。このまま放っておいて、またひどい発作が起きたら完全に聞こえなくなるかもしれない。そうならないうちに、まぁ、過度の疲労でボロボロになった体を労わるつもりで、明日から、ね!」
「あ、明日?! え、明日ですか??!!」

 急展開についていけない私は二度確認しました。
 でもしっかり頷かれてしまい。

「早く手を打たないと、一生耳が聞こえなくなるのは嫌でしょう? 毎日通えるっていうなら通院でもいいけど、ステロイド剤の点滴投与だからね、時間かかるし副作用もあるし…」
「ふ、ふくさよぉおお?!」

 そんなこと聞いてねぇぞコラ医者!!
 と、脳内でツッコミつつ、あうあうと呻く寿。

「ああ、そんな怖がらないで大丈夫だからね。ちょっと指先がむくんだりとか、点滴の間はちょっと息苦しかったりとか……血管が膨張するから痛かったりとか(ぼそり)」


 痛みが伴う治療キタ――――(゜∀゜)――――ッ!!!!

 ええもう、できることなら避けたかった入院ですけれどもね。
 耳が聞こえなくなるよりは多少痛い思いしたって、入院して治した方がいいだろが! と言われてしまえば断れるはずもなく…。

 二週間、痛みが伴う点滴投与と格闘し、晴れて耳鳴りが治まって退院することができた次第なんですが。
 それでもこのメニエールという病気、一筋縄ではいかなくてですねー。
 ちょっとでも疲労が溜まると、すぐに眩暈、耳鳴りに襲われてしまうのです。
 それをメニエール患者は「発作」と呼ぶわけですが、この発作が重いとホントに所構わず倒れてしまい動けない。

 一度は職場復帰した寿ですが、結局はこの発作に何度も見舞われ、そのたびに会社の人達に迷惑をかける結果となってしまい。
 同僚の皆からは有り難くも惜しまれつつ退職。
 自宅療養中の身という現在に至っております。

 気圧に左右されるらしく、雨の前の日とかがめっさ発作起きやすいんですね。
 あと体調が良いからと調子に乗って車運転したりとか(寿は車の運転が大好きです。できることなら移動手段は車オンリーで行きたいくらいです。でも駐車場無いから断念してます)、遊びに行ったりとかした次の日とかは、まじパネェ辛いっす。




 はてさて、かなりな長文になってしまいましたが、大体どういう病気かはご理解頂けたでしょうか。
 基本的にパッと見ればすぐにわかるという病気ではないので、逆にそれが職場復帰をしていく上では辛いんですよね。
 こちらから体調が悪い、耳が聞こえないんだと言わないと、わかってもらえないし、それが本当なのかも怪しいと思われてしまえば、もうどうしようもないんです。

 無理をおして出勤して、会社内で倒れればそれこそまた入院騒動になるし。
 厄介な体になったもんだ、と思いつつも、自分の体なのでどうにか折り合いをつけて付き合っていこう、という現状(あくまでも2010年10月の話です)であります。


 そんなこんなでー。
 寿の病気事情でした。

 日記で眩暈、耳鳴りとか時々呟いてても、もう原因はハッキリしておりますので、全然スルーで大丈夫ですのでね!
 心優しい皆様方、心配は無問題なのですよ!!
 ということを言いたいがためだけの一人語りでした(長ぇよ!!)。




 おわり!!
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