12/01の日記

14:53
■じぃいいいいい!!
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「ん・・・」

Gは首をまわした。
コキコキと控えめな悲鳴があがった。
やはり長時間同じ体制でのデスクワークはきつい。
身体をぐっとのばせば、あちこちの骨がポキッと鳴いた。

「この山片付けたら少し寝るか」

そう予定をたてて、最後の山に手を伸ばした。

「お疲れだな」

どこから沸いたのか、ジョットが後ろから羽交い締めにしていた。
また、邪魔しにきたのかとGは青筋を浮かべる。
文句をいってやろうと振り返る前に、ジョットは手をGの両肩に置いた。

「あ・・・?」

そのまま軽くもみしだく。
どうやらマッサージの真似事らしい。
正直、そんなに気持ちいいわけではない。
だが・・・。

「どうだ?」
「ん、きもちぃ」

目を瞑って、あたたかな手の感触を味わう。
マッサージ自体ではなく、人の体温が心地よい。

「・・・」

淀みなく動いていたジョットの手は、急に止まってしまった。

「・・・?」

振り返ると、ジョットは俯いたまま動かない。
付き合いの長いGにはなんとなく理解できた。

「・・・お前は純粋な好意とは程遠いな」
「うるさい・・・」





下オチ。

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