REBORN!

□七夕初代
2ページ/3ページ

「それで、なんだって今日は急に素直になったんだ?」

そう問いただせば、Gは頬を赤くして目を逸らした。
ごそごそとポケットに手を忍ばせて、一枚の紙を取り出す。
ソレをジョットの目の前に開いて見せた。

「お前がタンザクにこんなこと書くから俺は・・・!」

短冊・・そういえば書いた気がする。
もうすぐ七夕だからと綱吉たちが願い事を書けといって短冊をくれたのだ。
そこに書かれているのは。

『Gがもっと素直で甘えたで性的にイヤらしくて可愛くなりますように 家康』

更にもう一枚。

『Gがすごくエロくなりますように ジョット』

オレンジと赤色の短冊を掲げてGはじと目で睨む。
そして短冊を握りつぶしてゴミ箱に放り込んだ。

「何をする、七夕を迎えてもいないのに」
「なんってこと書いてんだおめーは!しかも無意味に名前変えるな!」

赤い顔でジョットの胸倉を掴む。
ソレを眺めながら今日のGは赤くなりっぱなしだなとぼんやり考えた。
そして胸倉を掴んだ手を握り締めて逆に迫った。

「まさかG、お前俺の願いを叶えようと・・・?」

気まずそうに目線を揺らす。
小さい声でぼそぼそと話し始めた。

「さっきの短冊見て、さっさと捨てようと思ったんだけどよ」

現にたった今捨てられた。

「隼人が、綱吉の願い叶えようとしてるの見て、なんか・・・」
「なんか?」
「・・・そういや俺はあんまりジョットに正直になったことなかったかもなと」

かもというかない。
やっとイイ雰囲気になって押し倒そうとした瞬間、スペードが乱入して顔面に肘鉄食らったり。
揺れる馬車の中でGの肩を引き寄せようとして手を思いっきり抓られたり。
いっそのこと出会い頭に抱きついてしまえと腕を広げた瞬間エルボー食らったり。
とにかくGは暴力的だ。

「だ、だから・・い、イヤらしいとかエロいとかは置いといて、甘えるくらいは・・・」
「そうか・・・ありがとうG、俺のために」

うっとりしたような表情にキスをして、そのまま抱き上げた。

「お、おい、どこに行く」
「大丈夫だ、お前がそこまで努力してくれたんだ、俺も今日は精一杯がんばるぞ」
「何をだ!」
「セックs」
「シネエエエエエエエエ!」





いつものエンドです^p^
次へ
前へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ