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□ヤらしいね
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膝の上に座っていた人物ごと腰を上げると、乗っていた人はあわてて前にあった机に手を突いた。

「ふああ、あ・・じゅう、らいめぇ」

神聖な執務室に卑猥な水音が響いている。
音源はボンゴレ十代目の優秀な腹心の部下、右腕と恐れられる嵐の守護者。
頭をふるふるとゆるく振りながら声をあげる。
ぴくりとも動かしていなかった腰を少し動かすと、ぐち、という音が聞こえた。
それと同時にびくん、と身体が震えた。

「獄寺君、書類、ぐちゃぐちゃになっちゃうね」
「はぐっ・・う、う、う・・」

執務室の机に両手を突いて、俺のほうに尻を突き出すようなかっこう。
だから結合部をわざと深くなるように、獄寺君に覆いかぶさって書類を掴んだ。
さらに奥をえぐられて、獄寺君が嗚咽に似た声をあげた。

「ここにまとめとくね」

せっかく報告書とコーヒーを持ってきてくれた獄寺君を半ば無理矢理こんな状態にしたのは俺。
だから俺がちゃんと書類の責任を取らなきゃね。

「じゅ、だいめ・・・っ」

全然本格的な衝動に入らない俺に焦れてきたのか、潤んだ瞳で首をひねって見てくる。
あああ、そんなことされたら止まんなくなっちゃうじゃん。
困ったように一生懸命こっちを覗こうとするその仕草といったらたまんない。
ほら、興奮して血液配分間違った俺の分身が大きくなっちゃって君を困らせる。

「ぁ、ぅ・・・く、くるしぃ・・・」

ぎゅ、と目をつぶって眉を寄せているその表情にまた欲情する。
つうーとたれ落ちる綺麗な涙を後ろから舐めとってあげた。

「お腹、苦しい?」

椅子に座って何度も中出ししたから、もう隙間から俺の出したものが溢れて来てる。
お腹をさすってみると、少し膨らんでいるように感じる。
ああ、着床してしまえばいいのに。
この中に俺の吐き出したものが蠢いている。
行きたい場所目指して奥を目指すけど、結局見つからなくて死んじゃうんだ。

「あああうぅぅっ」

勢いよく抜き出して一気に貫くと、獄寺君は掠れてきた声を精一杯あげた。
そのまま抜き差しを繰り返して突き上げ続けると、獄寺君の腕がカクカクと揺れ始める。

「ひうっ、そ、な・・きゅうにっううっ」

ぐちゃぐちゃになったそこは何度経験してもきゅんきゅんと締め付けてくる。
抜こうとするときついくらい締め付けて、奥まで突くと力が弱まる。
そのまま突き続けると、獄寺君がまた達した。
もう少量しか出なくなった精液を机に備え付けられた引き出しに向かって吐き出した。
とは言っても俺はまだだから衝動を緩めたりしない。

「あっ、あ、あ、っっ・・うあ」

達したばかりで敏感になっている身体に激しい刺激を与えてやると、ガクガクと痙攣していた腕がついにガクンと折れた。
がた、という音を立てながら獄寺君は机に顔を預けた。
強すぎる快感に目はうつろで焦点が合ってない。

「気持ちいい?」
「っ、は、はいっ・・ふっ」

声も出ない喘ぎに興奮して、思わず目の前の白い首筋に軽く噛み付いた。
ぶっちゃけ自分でも遅漏の自覚はある。
だからついつい俺のタイミングで突き上げちゃうんだけど、獄寺君は遅漏じゃないからつき合わされてる方はたまったもんじゃないよね。
達しても突き上げをやめない、俺よりいつも先にイっちゃうからつい乱暴に必要以上に激しくしてしまう。

「じゅうらいめぇっお、おれっ、ふああ、おかしくなるぅ」
「おかしくなっていいよ」

そのせいか最近獄寺君の身体が変だ。

「責任取ってあげるから」

酷く快楽に弱くて、すごく求めてくることが多い。
まぁ、俺がそう作り変えちゃったんだけどね、意図せず。
多少の痛みなら快楽に変換できちゃうくらい。
俗に言う。

「淫乱だね、獄寺君は」
「んん、あ、あなたのせいじゃ、っ、ないれすかぁ」

うん、そうだね。
俺は淫乱なほうが好きかな。
昔見たAVみたいなことを言わせてみたいなぁとか考えることもあるよ。
おかしいな、俺こんな性癖だったっけ。
どうやら俺は俺で獄寺君に作り変えられてるみたいだね、意図せず。

「んっ、ごくでらくん、おれ・・イクかもっ」
「やぅぅ、ああっ、そんな、つかなっ」
「ごくでらくん、ごくでらくんっ」
「あっ・・は、はげしっ・・・〜〜〜っっ」

もうすっかり薄くて水みたいな精液を二人で放出しながら、俺は獄寺君に覆いかぶさるように倒れた。
さすがに精魂尽きた感じ。
中に出したつもりだけど、もういっぱいでほとんど外にあふれた。
力を振り絞って性器を抜くと、自分の精液でどろどろになったモノと穴が糸を引いていた。
そのまま中に出した分がごぼごぼと、文字通り栓を失って勢いよくあふれ出す。

「ああ、すごい俺、いっぱい出したんだね」

反応のない獄寺君の顔を覗きこむ。
視点の定まらない瞳が揺れていて、机にだらしなくよだれをたらしている。
さすがに自分でもやりすぎすぎたと思った。
これって世間一般(一部の)でいうアヘ顔ってやつかなぁ。

「ごめんね獄寺君、次からは自重するよ」

さすがに申し訳なくなった。
いまさらって感じだけど、横になりたがる身体に鞭打って、獄寺君の身体を抱き上げて寝かせてあげた。
抱き上げる衝撃で完全に意識を落としたらしくて、次見たときには目が閉じられていた。
本当にぐったりしていて、死んだんじゃないかと思ったけど、小さく息をしている。
足をぐい、と持ち上げて、下にティッシュを敷き詰めて中から精液を掻き出す。
面白いくらいあふれ出してくるモノを見て、リボーンにどやされるだろうなと思った。
もうごまかしようのない有様の机と椅子と部屋のにおい。

「ああああしばらく報告書の整理と課題がいつもの倍だろうなぁ」

でもきっとこの優秀な右腕は嫌な顔一つせず付き合ってくれるだろう。
むかつくけど出来のいいほかの守護者もきっと手伝ってくれる。
トップより優秀な周囲を中心に、組織は成り立ってるんだと、ここに来て知った。
お湯に浸したタオルで身体を拭いてあげて、新しいシャツを一枚着せてあげた。
もちろん俺の。

「・・・彼氏のカッター一枚って男のロマンだよね」

もちろん身長は獄寺君の方が高いので足は全部丸出し、かと思いきや足と胴の比率が違うので、太ももの上のほうが隠れるくらいはある。
悲しい。
このままにしちゃえとその上に毛布をかけて次は机の掃除に向かった。
あとで一緒にお風呂に入りに行こう。
そういえば今日は山本が来るって獄寺君が言ってた。
三人で背中の流しっこでもしようか。
ふと後ろを振り向いた。
淫乱な獄寺君もそうだけど、やっぱりどんなときでも。

「獄寺君てなんか色っぽいよね」

結局目が覚めるのは次の日の夕方になったのだが、俺は獄寺君にこっぴどく叱られた。
 

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