REBORN!

□祭囃子
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「どこ行く気だよジョット!」

ぐいぐいと引っ張られて、歩きにくい履物のせいで足が痛い。
しかも強く握られた手首もけっこう痛い。
だんだんイライラしてくるが、ジョットはそれよりもずっと機嫌が悪いようだ。
校庭の体育館倉庫の裏に生えた小さな林。
そこの木に押さえつけられる。

「いて・・・な、んなんだよ・・・」
「お前は・・・」

大股で慌ててついていったせいで、着付けられた浴衣が無残にもはだけている。
急にそのはだけた浴衣の首元から腕を直に突っ込んで背中を撫で回す。
白い肩が露になる光景はとても卑猥だ。

「なに急に盛って・・っ、ん・・ぅ」

ジョットの肩に手を置くと、すぐに口付けて舌を絡め取られた。
ちゅぷ・・・小さな水音と共に意識がぼーっとしてくる。
いつの間にか首に腕を回して、自分からも口付けに応えていた。

「は・・・、お前は、俺だけを見ていたらいい」
「じ、ジョット、やめろ・・ここ、どこだと・・・」
「お前のことは俺一人が知っていれば十分だ。他のやつに笑いかけたりするな」

むちゃくちゃなことを言いながら、Gの首筋や胸元に舌を這わせる。
たまにちくりとした痛みが走るとそこには赤いあざが出来ていた。

「ぁ・・ん、んんっ」

夏の気温もあいまって荒く息を吐き出していたGを見て、ゆるく立ち上がったソコをグリグリと刺激してみた。
目を瞑って口を手の甲で覆い、小さく震える。
浴衣の裾から手を差し入れて、奥の小さな孔に指を這わせる。
ビクリと肩を揺らして、慌てたようにGが身をよじった。

「バカ、なんでこんなっ、とこ・・・!」
「静かにしないとバレてしまうぞ?」
「っっ、」

すぐ傍を楽しそうな笑い声が通り過ぎる。
暗くなってきた空で、明るい音と光を絶え間なくこぼす祭り。
みんなが楽しんでいる、そのすぐ横でイヤらしい行為を行うことの背徳感。
木にもたれかかっていたGを引き寄せて、ツツジの葉の影に隠れてGのナカに指を押し込んだ。

「ぁんんっ・・う・・・ぐ」

ゆるく膨らんだ場所をグリグリと撫でると、Gはビクビクと足を揺らした。
撫でるたびにきゅぅ、と締め付けるソコにジョットも息が荒くなる。

「G・・G・・・、俺も、一緒に」

自分の浴衣の前を寛げ、固く隆起した自身を取り出した。
Gのモノにこすり付けて、二つともを掴み、同時に扱きだす。
指を三本に増やし、じゅぽじゅぽと出し入れを繰り返し、反対の手は休まずに二人のモノを扱く。

「あっ、ぁぅ・・ら、めっ・・!」
「く、ぅ・・ん」

二人が絶頂に達しようとした、そのとき。

「あれ?初代・・・」

顔を上げると、少し離れたところにリンゴ飴を食む綱吉と獄寺が立っていた。
どうやら位置的にGは見えていないらしい。

「あ、あのジョットさん、G・・知りませんか?」
「・・・ああ、Gか」

Gに目を向けることなく、口元をニヤつかせるジョット。
言わずとも考えを悟ったGがジョットの裾を握って首を振る。
ナカの指がぐにゃりと曲がり、Gは息を詰めた。

「あいつなら先に帰ったぞ」
「ていうか初代そんなとこで何してんですか?」
「せっかくGの好きな銘柄のコーヒー買ってきたのに」

それを聞いた途端、ジョットがGのモノを握る力を強くした。
いぶかしむ綱吉にもずっと薄い微笑みを浮かべたまま何も喋らない。
ジャリ、という足音で、綱吉たちが近づいてきたことが分かる。
先ほどまでの昂ぶりも忘れて、冷や汗をたらすG。

(ジョット、ジョットだめだっ、だめ)

泣きそうな顔でジョットに縋る。

「え、あれ?うそ」

綱吉のあせった声が聞こえる。
もうダメか、と思い、目を瞑ったとき。

ザァァァアアアアア・・・・・。

驚くほどあっという間に土砂降りの雨になった。
先ほどまで笑い声と太鼓の音が鳴り響いていたそこは、急な雨で悲鳴に変わる。

「十代目、早く屋根のあるところへ!」
「う、うん・・初代も早く雨宿りしたほうがいいですよ!」
「ああ」

そうしてにぎやかだった祭り会場は、雨の音だけになってしまった。

「・・・いれるぞ」

ちゅ・・というリップ音の続いて囁かれた言葉に、Gはジョットの浴衣を握り締めた。
誰もいなくなったとはいえ、外なのだ。
ジョットを見上げて、切実な願いを口にする。

「た、頼む・・ここは、や・・・」
「・・・俺も、いやだ」
「だ、だめだっ・・か、帰った、ら・・・帰ったらいっぱい、するからっ」

そんなGの頼みも聞いていないように、ジョットは自身を押し込んだ。

「は、ぐぅっんぐっ・・!」
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