□剣歩兵VS斧兵〜in 文化祭〜
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ここは某所にある私立FE学園……
FE歴戦の戦士たちが、大陸のワクを超えて集まる高校である。

パラレルワールドなのは言うまでもない。




さて、今日はこの学校で文化祭
「炎典祭」が、開催されるのだ。


そんな中、とあるクラスでは……






オグマ
「……3-Oには売り上げで負ける事すら、断じて許してはならん……
そうだろう?」


3-K一同
(((……こくっ!)))



3-Kは、オグマやナバールをはじめとする剣歩兵系の人々が生徒のクラスである。
この文化祭では、たこ焼きの屋台を出展している。


ラディ
「3-Oのやつら……最近斧が強くなってきたからって、調子に乗りやがって……!」

ラクチェ
「今じゃ、『斧が剣に当たるのは当たり前』ですって……?」

サムトー
「斧は所詮斧……
昔も今も、剣には勝てないのがあるべき姿なんだよ!三すくみ的にも!」



    *  *




変わってこちら、3-Kの生徒たちの話にも出ていた、3-Oのクラス……



ヘクトル
「剣が最強?万能?
そんな時代はとっくに終わった!そうだろうが!」


3-O一同
「「「おおぉぉおぉ!!」」」




賢明な閲覧者様たちにはお気づきになられたと思われるが、そう、3-Oは斧兵の生徒たちが集まったクラスである。
こちらの出展は、かき氷となっている。



ヨハルヴァ
「斧が敵専用で、雑魚ってのは何時の話だ!」

バーツ
「今じゃ、勇者より速いバーサーカーとかがいるんだよ!」

ロス
「いつまでも見下せていると思ったら、大間違いだぜ!」




生徒の発言からも分かるように、今この両クラスは対立関係にある。

事の始まりはよくわかっていない。
シャナムが3-Oの生徒がバカ騒ぎしてるのを鼻で笑った、という説もあれば、オーシンが間接攻撃のできる専用武器を3-Kの生徒にしつこく自慢してきた、という説もある。

なんにせよこの両クラスは今、仲が悪いのだ。
ケンカ等大きい騒ぎにはなっていないが、互いにどのような事でも負けたくない、という意志がある。


ちょうど、冷戦中のソ連とアメリカのような関係と思ってくれれば、大体その通りである。




そして迎えた文化祭……

ここでも彼らの戦いは勃発する……



文化祭の出し物は、どっちが多く売り上げることができるかという勝負をする事が、いつの間にか互いの生徒たちの暗黙の了解となっていたのだ。

またこれに対する両クラスの担任であるカレル、ガルシア両担任の、

「生徒たちが何やら面白そうな事を考えているみたいだね。まぁ、いい見ものになると思うし、このままにしておこうか」

「まったくですな。それよりカレル先生、実はいいモツ鍋屋見つけといたのです。今度、(クイッ)イキましょうか?」

「悪くないな。いや、(クイッ)是非」



という言葉が起爆剤となり、全面的に勝負となったのである。

互いのプライドを掛けたこの勝負……負けたくないという気持ちは、どちらも同じであった。








そしていよいよ、運命のゴングが鳴った!




開始と同時に、多くの来場者がフードコートを埋め尽くす……!






オグマ
「いいか!
たこ焼きを上手に焼くポイントは、
テクニックと集中力だ!

この勝負、技の高い俺たちが勝つ!」



アイラ&スカサハ&ラクチェ
「「「流星"串"!!」」」
(((ガガガガガッ!!)))


ギィ
「す、すげぇ……
あの3人、1回の動作で5個もたこ焼きをひっくり返してやがる……!」

ナバール
「……負けてられんな。
ふっ!」
(ズガガガッ!)


ワユ
「わー……すごいね、副委員長。
串の二刀流でたこ焼きひっくり返してるよ」

シーザ
「客の呼び込みも重要だな。誰か売り子をやってくれないだろうか……」

オージェ
「あ、おれ行きます!」

ジスト
「よし、俺も手伝おう」

マリカ
「……隊長が行くなら、私も行く」



とまぁ、見事な連携プレーで売り上げを伸ばしていく3-K。


オグマ
「うむ、出だしは順調だな。このまま突き放すぞ!」



    *  *



ヘクトル
「わかってるよな!?
カキ氷を作る為のコツは
パワーと根性だ!!

削って削って削りまくれ!!」


サジマジバーツ
「「「トライアングル・アイスシェイバー!!」」」
(ガリガリガリガリガリ!!)


ハルヴァン
「こ、これが噂に聞く『トライアングルアイスシェイバー』……
なんて破壊力だ……」

ロス
「こっちも行くぜ!!
必殺!攻速33削り!!」
(ズギャギャギャギャ!!)
↑装備:ガルム


ヒックス
「は、速ぇ……!
能力値の限界を超えた、神速の氷かきか!」



ボーレ
「カキ氷ーッ!!
カキ氷はいらねぇかーッ!?」


ワード
「今ならお得!!
1個100ゴールドだぜーッ!!」




いやはや、もはや他の出展の営業妨害にもなりそうな勢いだが、3-Oの売れ行きも凄まじいものであった。
次々とカチ割り袋が空になっていく……



ヘクトル
「押してる!!
俺たちが押してるぜ!!このままいけぇ!!」





次ページへ続く……
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