□2010年、主人公達の大晦日
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マルス
「いやぁ、2010年も終わりだねぇ……」

アルム
「今年も色々あった……か?」

セリカ
「あったわよ。
管内閣の発足や、尖閣諸島問題……」

マルス
「……トークが続きそうにない話は、場に合わないからやめようよ……」

シグルド
「確かに……
FEでは、何か動きがあったか?」

セリス
「7月に、新紋章が発売されましたね」

マルス
「そうそう!また僕がリメイクされちゃってさ〜♪」

アルム
(このッ……!)

マルス
「2人はいつになったらリメイクさせてもらえるんだろうねぇ?」

セリカ
(くぅ……)

リーフ
「新紋章って、結構売れたらしいね」

ロイ
「聞いた話によると……7月のゲーム売り上げ数で第5位だそうです」

ヘクトル
「へぇ……確かに売れてるもんだな」

リン
「FEもなかなか有名になってきてるみたいじゃない」

エリウッド
「やっぱり……スマブラのせい……じゃなくてお陰だろうね」

エフラム
「新紋章では、自分の分身を物語に登場させる事ができるみたいだな」

エイリーク
「『マイユニット』ですね。あれは思ったより好評でしたね」

アイク
「……別にシステム云々はどうでもいいが……
まだ闘いたいな、俺は」

ミカヤ
「……ゴリラはジャングルにでも帰ったらどう?」


ここは……「テーマ別キャラトーク」と同じような場所……パラレルワールドである

やたらデカいこたつに、FEの歴代主人公が全員入っている
はっきり言って、かなり不自然だ



アイク
「黙れ。
後、ゴリラは草食だろう?俺は肉食だ」

マルス
「ちょっと……普通そんな事自分で言う?」

セリス
「そ、それより早く本題に入りましょうよ」

リン
「そうね……
あら、このミカン美味しいわね……」

マルス
(早速本題からズレてるし……)




こたつの上にはミカン以外にも、日本の冬や正月を象徴するような物がならんでいる

飲食物としては、すき焼き、おでんに酒(未成年の皆さんには甘酒)など……
他にはカイロや、こたつからは離れているが石油ストーブ……
そして猫……



ヘクトル
「そうか?俺はミカンよりは、こっちの『すき焼き』とやらの肉の方がいいんだが……」

エフラム&アイク
「「あ、俺も」」



顔を見合わせる3人

その直後、肉の争奪戦が始まった



リーフ
「お、おい!やめろよ汁がかかるだろ!」

セリカ
「……ライナロックでも撃ちます?」

マルス
「いいよ……半分は予想していたし……

それより、本当に本題に入ろう。
まずはこちら!」



どこから取り出したか、何か書いてあるフリップを皆に見えるように立てるマルス




「北朝鮮、韓国・延坪島を砲撃!」




マルス
「この大問題について、皆さん何かコメントを……


ってどうしたの?」




フリップを見ても、渋い顔をするばかりの主人公達……
誰一人として、発言する者はいない



マルス
「あれ?今年の出来事としてはかなり大きい方だと思うんだけど……」

シグルド
「……すまんが、マルス殿」



最初に口を開いたのは、年長者シグルド(ホントはもう1人上がいるけど……)だった



シグルド
「それは確かに現代社会においては大事件だ、しかし……




我々にとっては、日常茶飯事では?」



マルス
「あッ……!
確かに……」





所詮FEは戦争ゲームである……こういう事があるのは当然だ

とゆうか、無いと物語が始まらない




マルス
「じゃあ、お題を変えようか……

これはどう?」




「チリ鉱山33人生還!」




エイリーク
「全員無事に戻る事ができて……よかったですね」

マルス
「まったくだよ。
彼らの人を救うという信念……僕たちも見習いたいものだね」

ロイ
「この事件に限りませんが……各国の援助があってこそ、の結果らしいですよ」

エリウッド
「僕たちも、こんな風に協力しあえる世界にしていきたいものだね……」



いい事を言う親子である……

しかしそれでは物語が始まらない



セリス
「救出といえば……FEもかなり関係してますよね」

マルス
「確かに……救出に苦労するキャラって、結構いるよね……」

リーフ
「宝や村も『救出』するでしょ?
盗賊とかからさ……」

ミカヤ
「FEは『救出のゲーム』でもあるのね」




いやまったくもってその通り
難マップと呼ばれているのは、大抵誰かの救出しないといけなかったりする場合が多い

FEは救出のゲーム……間違ってはいないだろう




マルス
「それじゃ、続いてこちら!」




「『はやぶさ』帰還!」




アルム
「色々トラブルがあったらしいが……よく帰ってきたな」

マルス
「満身創痍になりながらも、役目を果たし地球に帰還……
機械だけど、『お疲れ様』って言ってあげたいものだね」


リーフ
(……あれ?


今一瞬、フィンが頭をよぎったような……?)



リン
「総距離は60億q……
年数にして、7年間もの旅だったらしいわ」


シグルド
「7年!それは大したものだな……」

エリウッド
「7年前……
ちょうど、『烈火の剣』が発売された年だね」

ロイ
「父上、なんか嬉しそうですね」

エリウッド
「そ、そんな事ないさ……はは……」




つられて他の主人公達も思わず吹き出す……

だが










アルム
「僕たちは発売されてから18年も経つのに、リメイクされない訳だが……」




一瞬で場が凍りつく

やはりアルムさん、紋章がリメイクされた事を相当根にもってます




マルス
「ま、まぁ……それは聖戦やトラナナも似たようなもんだし……
去年はVCも出たじゃん!」

セリカ
「それはつまり、
外伝のリメイクがさらに遠のいた、とでも言うつもりですか……?」



マルス
「えぇ!?
違っ……」





こうなってしまうと、止めようがない……
また戦闘になるのかと、マルスが諦めかけたその時……!









ヘクトル
「おいテメェ!

なーにすき焼き喰うのにトングなんか使ってるんだよ!」


アイク
「こっちの方が喰いやすいからな。
なんならこの鍋ごとイキたいものだが……」




ガッ!と、鍋の取っ手を掴むアイク
そのまま持ち上げ……




エフラム
「そうはさせるか!」(ズガアッ!!)




エフラムが槍で鍋を真上から貫き、持ち上げるのを阻止する




エイリーク
「兄上!それは双聖器……!」

エフラム
「槍は最強の武器だ。
戦闘においても、
食事においてもな……」




妹の声も届くはずがなく、すき焼きを自分の物にしようとするエフラム……




マルス
「ま、まぁまぁ……
すき焼きだけじゃなくてさ、おでんもあるじゃん……」

ヘクトル
「おでんは殆ど、魚のすり身じゃねぇか!」

マルス
「ひぃ!ごめんなさい!」

アイク
「シーフードよりは、肉が喰いたいな」



マルスも圧倒する気迫の3人……戦いは更にエスカレートし……




ミカヤ
「あ、アイク将軍!
危ないからやめましょうよ!」

アイク
「今は将軍じゃない」

ミカヤ
「じゃあどうして
ラグネル振るってるんですか!?

ベグニオンの至宝ですよ、それ……」


エリウッド
「もう止めろよヘクトル!

帰ればいくらでも喰えるだろう!?」

ヘクトル
「いーや、喰うことが重要なんじゃねぇ。

勝負に勝つ事が、重要なんだよ!」


エリウッド
(勝負ってなんだよ……)




結局、それぞれの最強武器まで持ち出し、戦いながら隙を見てすき焼きを食べようとする3人……
被害は尋常ではない



リーフ
「熱ッ!また汁飛んだし!?

あ……



ボクの真っ白な服に醤油色のシミがあぁぁ!」



セリカ
「やっぱり……ライナロック撃ってもいいですかね?」

マルス
「う……うん、まぁ好きにすれば……?」

セリカ
「マルス王子に」


マルス
「まだ怒ってたの!?」






一度火がついてしまった騒ぎは、なかなか止まる事がなかったという……




ご閲覧、ありがとうございました!
来年も宜しくお願いします!
 

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