版権小説

□微量の興味
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初めて見た時、細くて目の下に隈がありいかにも不健康そうな男だと思った。不気味に笑うコイツに、生意気な態度・言動にイラつきを感じる事もあった。

しかし、話を何度か交してみてコイツに対する思いが少し変わった。

「ユースタス屋は赤が好きなのか?」
酒場へと続く道に不健康そうな男が、ベンチに腰をかけていた。
その顔はうつむいていて影になり見えなかった。

「あ゛ぁ!?」

「赤…好きなのかと聞いたんだ。髪の毛、コート、口紅…」
トラファルガーは動作を交える。口紅を指す時、指を己の唇に当てやんわりと撫でた。

「俺も赤は好きなんだ」
不覚にもトラファルガーの仕草に心が動いてしまった。
キラーや他の仲間には気付かれてはいない事に安心した。
「お前が何が好きかなんて俺らには関係ないだろ!」

「俺はなユースタス屋…赤色を見ると血が騒ぐんだ」
トラファルガーはフフッと笑う。
だが、目は笑っていない。作られた人形のように口だけ笑っている。

「キッド…」
キラーやクルーが相手にしないで行こうと訴えてきたが、俺はトラファルガーの言葉の先が気になってしまい足を動かさなかった。

「お前をもっと真っ赤に染めてやりたい…」
トラファルガーの何かに飢えたような目と目が合った。

「キッド相手にするな!」
キラーに背を押されトラファルガーを気にしながら酒場へと足を進めた。

「ユースタス屋…お前を殺してやりたい」
遠くにそんな言葉を聞いた気がし、振り返ると奴はもういなかった。
トラファルガーが言いたかった事の一割も理解できてはいなかったが、もう一度会って話位はしてやってもいいかと思うようになった。

不可解な行動をする奴の事をもう少し知りたいと思い興味がわいた。
次に会った時までに興味が持続していればの話だがな…




☆★始まりはこんなもんですよっとv
ローには自由に動いてほしいと思ってマス!まぁ、動かしにくいキャラですね(笑)当方だけでしょうか?

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