UNDER THE DARKNESS
□【特別】
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「ジェジュン、俺らの子供…作らない?」
────2007年6月10日。
2人の結婚記念日からもう直ぐで3年が経とうとしていたある春の日の夜。
順風満帆だったオレたちの生活に、突然春の嵐が吹き荒れる。
オレとユノはいつものようにソファでくつろぎながら、毎週欠かさず見ているドラマのEDが終わって眠りにつこうとしていた矢先の一言だった。あまりにも唐突すぎて、オレは口をポカンと開けてユノを凝視した。
「……オ、オレら男だよ!?」
「ははっ、そんなのわかってるって」
この3年間、オレたちはただ純粋に新婚生活を営んできた。子供を作るとか…何も考えてなかった。
(第一、男同士だなんてムリだしっ)
だけど幾度となく、唇を重ねてきた。
それでも体が満たされない時はユノを思いながらユノにこっそりと自慰してきたし、それでなんとか性欲は満たされていたけど…。
(いきなり言われると躊躇うというか…嫌ではないけど…どうしよう…)
「ユノ、それって…」
「SEX…、しよ?」
「………っ」
心配顔のオレをよそに、ユノがオレの肩を抱く。「大丈夫だから」と耳元で囁いてオレをベッドへと誘いた。オレはされるがままベッドへ横になると、嬉しさと不安で胸が高鳴った。
ユノがオレの上に跨りYシャツのボタンを手慣れた手付きで外していく。
オレはいつも見ているユノの凛々しい顔をただ見上げていた。
オレの顔が強張っていたのに気がついたのか、心配はいらないよ、と言い聞かせるかのようにユノが不意に唇を重ねてきた。
すると生暖かい舌が口内に侵入し、最初は躊躇ったけどオレからも舌を絡ませた。
ユノの柔らかい舌と小さな吐息が心地良い。
この快楽に、いつしか緊張が緩んで、ユノがオレの口内から舌を離すと、オレ達は暫く見つめ合った。