ディスガイア

□魔神ハナコ
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「今日も殿下の命令でゲヘナの海に行くよー」
「はーい!!」


魔神ハナコ


魔王神がロザリンって解ってから随分時間が流れて、ハナコもこの魔界に来てから結構強くなった様な気もする。一番最初に驚いたのがラハールっていうこの魔界の魔王で、身長もハナコとそんなに変らないのに凄い強かった。エトナは魔神でラハール殿下は魔王なのにエトナの方が強いのはなんでだろう、この城に居た見習い天使にそう聞いたら、ゴリラ丸とニジレンジャーぐらい違いますよー、でも2人とも愛が足りないんですよね、とふわふわ笑いながら言った。この見習い天使は何処かタローちゃんと似てて懐しく思ったりしたんだけど、エトナが言うには元は殿下暗殺を目論んだ堕天使だったらしい。その事を前に聞いたらそれは昔の話ですよ、とやっぱりふわふわ笑った。

「ハナコさんはなんで魔神になりたいんですか」
「うーん格好いいから、かな」
「ほんとにそれだけですかー?」

ハナコの顔を覗き込んだ見習い天使さんはじっと目を見つめてきた。
確かにそれだけじゃないかもしれない、アデルおにーちゃんに恩返ししたかったのかも、おにーちゃんは家族を守ってくれた、強いのは家族のお陰だと言ってた、命を張ってくれた―――、
みんなは俺が守ってる、人間に戻ったから守るも何もねぇけどな。
おにーちゃんがくれた手紙を思い出して少し胸が痛くなった。
ハナコは誰を守れたら強くなれるの?

せめて、せめておにーちゃんを楽にさせなきゃ。

「ううん、守りたいから!!」





Fin*
*ディスガイアインフィニットをやって気付いた事

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