ノーネーム
□夢の国の貴方
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ほんとの世界の自分は今長い眠りについてて、10数年生きてきたこの世界が実は夢の中での出来事だったら目覚めたときすごいショックだよね。
もしかしたら「地球」っていう場所ですらないかも。
親も学校も友達も何もかも、これが全部夢だったらどうしよう。
…っていう漠然とした不安に襲われるときない?
「…面白いことを考えるんですね…」
なんともコメントし辛い話題だ。
「いや俺真剣なんだけど。怖いよ。長い夢から醒めて全然知らない世界にいたらどうしよう」
寝ぼけてるんだろうかこの人は。
「今くだらないって思ったでしょ?」
「いえ…そういう不思議な話は嫌いじゃないですが」
「日吉は怖くないの?いままで積み重ねてきたことが全部夢だったら」
「…一体何に怯えてるんですかあなたは」
芥川さんの言葉を遮って
「!!いひゃぃ〜ひよひ!!」
ほっぺを抓ってやった
「痛いなら夢じゃないですよ」
手を離してそう言ってやる
「…!!!そっか!!!ありがとな日吉!!」
ほっぺを擦りながら、にこっと笑った
「日吉が不安になったときは、俺がほっぺ抓ってやるからな!!」
笑顔で言って、走って行った(また昼寝しに行くのだろう)
「そりゃどうも」
なんだかおかしくて、後ろ姿を見ながら笑ってしまった
⇒あとがきとかいていいわけとよむ