捧げ物
□逮捕!?
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「部外者は出ていってください!!」
言うべき事を言うアニュー。
「やっと見つけたぞ少年!!!」
アニューの言葉を無視し、刹那を指差すグラハム。
「や、やばいチョリース…………」
刹那、グラハムから少し離れようと少しずつ後退する。
「ハロに問いただそうとしたら、逃げられるし、手がかりがないから、手当たり次第に家や企業を廻り、やっとの事で見つけた!!愛に障害はつきものだ。そう、障害が大きければ、大きいほど、強く結びつくのだ。」
「お父さん、そんなの赦しません!!」
ニールは刹那とグラハムの間に入る。
「俺のアニューに手を出すな。というか近づくな変態!!」
ライル、短銃を構える。
この時アニューはグラハムから右に10m離れた場所にいた。
「フフフ………この障害を乗り越えれば、永遠に結ばれるだろう。葬りさせてもらおう!!」
グラハムが刹那に近づく。
「俺に触れるな―――――!!」
ニールに当たらないように短銃を撃つ。
バン
「フ………つれないな少年。」
銃弾を心臓の位置に当てたのに生きている。しかも、少し嬉しそう。
「!!!!!!!!!」
刹那声にならない悲鳴をあげる。
「刹那、口調戻ってるけど、いいのかい?」
アレルヤがミレイナに聞く。
「ほほう〜あれはあれで面白いからいいですぅ。」
興味津々な顔で見ている。
「刹那に近づくな!!」
「五月蝿い!!」
「アニューに近づくな!!」
「現行犯逮捕します!!」
ニール、ボス、ライル、アニューが短銃を発砲する。
バン、バン、バン、バン
ニールは右足、ライルは左足、ボスは脳天、アニューは肩を撃ち抜く。
ドサッ
グラハムは倒れた。だが――――――
「これぐらいで………!!」
起き上がろうとするグラハム。
「赤ハロの仕返し、仕返し。」
「えい!!」
ハロ達はグラハムを踏みつける。
ボヨン、ボヨン、ボヨン、ボヨン、ボヨン、ボヨン…………
「何のこれし…………うわぁぁぁぁ。」
ひょい、ポイ。ガシャーン
ハロ達は踏みつけながら、窓の近くに行き、最後に窓ガラスからグラハムを投げ捨てた。