企画
□桜
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しばらく、花見を楽しんだ後―――――――――――
アレルヤは重箱をかたずけて、箱を出した。
「アレルヤ、何だこれは?」
刹那が聞く。
「開けてみてよ、刹那。」
アレルヤはにっこりしながら、言う。
ニールは微笑みながら、ティエリアは表情こそ普通だが、チラチラと刹那を見ている。
「ああ、わかった。」
刹那は皆の視線の意味がわからないまま、とにかく開ける。
すると―――――――――中からケーキが出てきた。
「何故、ケーキが…………。」
疑問に思っていると―――――――――
「お誕生日おめでとう、刹那。」
「おめでとう、刹那。」
「おめでとう。」
ニール、アレルヤ、ティエリアの順で言う。
刹那は目を丸くしながら――――――
「そうか、今日は4月7日か。すっかり忘れていた。」
(皆は覚えていてくれたらしい。ということは、これは皆で計画したことか。こんなことは初めてだな…………。)
「ありがとう。」
刹那は笑みを浮かべ言う。
「刹那、ほら、ろうそく消しな。」
ニールが笑いながら、手招きする。
「ああ。」
返事をし、ろうそくを消した。