企画

□桜
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外に出ると周りは満開の桜でいっぱいだった―――――――――


「いい花見日和だな。」

ニールが言う。

「そうなのか?」

刹那が疑問に思ったらしく、聞く。

「ああ。こんなに満開の桜なんてなかなか見られないぜ。」

ニールは明るく言う。

「そうか。」

刹那は言うと辺りを見回す。

しばらく奥へ行くと―――――――――


「あ、ニール、刹那。」

アレルヤが気づいて言う。

「遅い!!遅刻だ。万死に値する!!」

ティエリアが苛立ちながら言う。

「悪い。周りに見とれててな。な、刹那?」

謝りながら、同意を求める。

「…ああ。」

刹那はニールに合わせた方がいいと思い、頷く。

「ティエリア、そんなこと言わないで。とにかく、みんな座ろう。」

アレルヤがなかを取り持とうとするが、なんかずれている。

ニールと刹那が座った。

「はい、重箱。好きなだけ食べていいから。これ、皿と割り箸。」

アレルヤが皆に渡す。

「ありがとう。凄いな。こんなに作ったのか?」

ニールが言う。

「うん。だって今日は特別な日だしね。」

アレルヤが笑いながら言う。

目の前には重箱の四段のがを二つあった。四人で食べるには多い。

「特別な日?なんかあったのか?」

刹那は皆に聞く。

「おい!!本人……………ぐっ。」

ティエリアが言おうとした時ニールがティエリアの口をふさぐ。

「(ばか!!せっかくの集まりを台無しにするな!)」

ニールが小声で言う。

「(わかったから離せ!これじゃあ、せっかくの料理が食べれないだろう。)」

ニールはティエリアを離した。

「二人とも何をしている?」

刹那は卵焼きを食べながら聞く。

「いや、なんでもない。」

「…………。」

二人ともしらをきる。

「おいしい?刹那。」

アレルヤが場を読まずに聞く。

「ああ。」

刹那は頷く。




しばらく、花見を楽しんでいた。
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