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□ネタ帳
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もしも…超涯不次主が伊達政宗の弟だったら





伊達小次郎(in超涯不次主)

伊達家の次男として生まれ幼少の政宗と共に可愛がられていたが、本人は兄である政宗にしか笑顔を向けず輝宗も義姫も嘆いた。
そんなある日に政宗が天然痘にかかり命と引き換えに右目を無くす。
その姿を見た義姫は発狂し政宗を「化物!」と罵り、小次郎を連れて出て行こうとしたが小次郎に手を叩かれる。そんな小次郎を唖然と見る義姫など視界にも入れずに政宗に近寄る。
たった今敬愛なる母親から想像出来ない言葉を浴びせられ固まったままだった政宗は近付いてくる弟にびくりと体を震わせた。
政宗に近寄った小次郎は優しく、誰も聞いたことのないような声で誰も見たことのないような顔で政宗を抱き締め「にいさんはばけものなんかじゃないよ、みにくくなんてない。にいさんはいつもどおりきれいなままだよ。」とゆるりと言った。
「小次郎!そよな化物から離れるのじゃ!」等と言う義姫に「うるさい、だまればばあ」と返す小次郎に輝宗も政宗の側近の小十郎さえも驚きに体が硬直したままだった。
なおも続く義姫と小次郎の罵倒の嵐(義姫は政宗に小次郎は義姫にだが)。
はたと気付いた輝宗が二人を止める。一応その場はそれでお開きとなったが、それからと言うもの政宗をどうにかして仕留めようとする義姫を刻如く脱破していく小次郎。
そんなやり取りが政宗が元服するまで続いたが政宗の元服後、ぱたりと止んだ義姫の嫌がらせに小次郎は安直した。
そして初陣を迎えた政宗に義姫が馳走を振る舞いたいとの文が届く。始めは小次郎と小十郎が怪しいと反対したが政宗は折角だからと招待に応じた。だが、その料理には毒薬が仕込まれており政宗は泡を噴いて倒れた。
応急措置を施した政宗を小十郎に預け小次郎は義姫に向かい合う。「ああ…小次郎…妾の小次郎…これで邪魔物はいなくなったわ。妾の元へ帰っておくれや。」ざしゅん…ごとり…「よくも兄さんを…よくも…よくもよくもよくもよくもよくもよくもよくもよくもよくもよくもよくもよくもよくもよくもよくもよくもよくもよくもぉおおおおお!!!!」義姫の首を落とし、唸りながら義姫の体に何度も剣を刺しては抜いて刺しては抜いてを繰り返した。その行為は小次郎を呼びに来た小十郎の手によって止められるまで続けられた。
小次郎のしたことに輝宗は処罰を与えなくてはならなった。だが、己の子に手を出した妻、その妻を始末した息子。どちらをも責められぬ輝宗は処罰に困った。出した結論は無罪放免だった。妻に扮した輩を息子が討ち取ったと…。
その後、政宗は小次郎の応急措置により一命をとりとめ、回復していった。まだ完全では無いものの体も動くようにはなった。そんな中、つい先日裏切りから忠誠を誓った諸国の当主に輝宗が捕られられたとの情報が。それを聞いた政宗は父を助けに行こうとするも小次郎は止め、小次郎が代わりに行くと言って出陣した。
捕らえられた父は最後に「何もしてやれなくて済まなかった。最後だけでもお前らの役に立てれば良いがな。」と自害した。それを気に伊達軍は軍勝を挙げた。
あれから数年、家督を継いだ政宗の横には智の小十郎、護の小次郎が並んでいた。
「兄さんを護れるのは俺だけだ。」
「俺はお前を信じてるぜ小次郎。」
「当たり前だよ兄さん。俺が兄さんを裏切るとでも?」
「Ha!愚問だっな、A dear younger brother!(親愛なる弟よ)」
「There will be it near an older brother for a life.(生涯をかけて兄さんの側にいるよ)」
兄を傷付けた奴は許さない兄を泣かせた奴は許さない兄を悲しませた奴は許さないただただ兄を護りたい…そんなある意味純粋な弟。
そんな弟の狂感を受容し愛でる兄。
それが二人の兄弟と言う象(かたち)。





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何だろう…この子は何処に行っても病んじゃう気がしてならぬwww
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