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□過去拍手
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伊達政宗(in成代主)




















ふぁあああ。
おっと、きいなり欠伸失礼。
なぁんか寝ずらくて目が覚めてしまった…けど……ん?

あれ?真っ暗?
まだ夜中なのかな……目覚ましどこだ。


―トン


『おや…殿、今この子が動きましたよ。』


んん?


『何!?本当か!?』


んんんん?
な、何で上から声が?
いや、上からって言うよりも…何かこう…反響が凄いホールの様な。
あ、分かりずらいね。
しかも、暖かいものに包まれてる様な…さざ波みたいな音も聞こえるし。
でも、真っ暗で何も見えない。
さっき触れた所は何処か柔らかくてまるで人のお腹の様な……。


『腹…さわってもいいか?』

『えぇ、大丈夫で御座いますよ。御腹の子もさぞや喜ばれましょう。』


お腹の…子…?
って誰?





っちょ!?待て待て待て待て!?
お、落ち着け自分!!
私は名取千里、独身で普通の会社に勤めてる普通のOLでマンガとかゲームとか好きで所謂オタクとか言うただの女で昨日は残業で疲れて何もしないで布団に直行して寝たはず…。
なのにここは……子宮内?
えええ!?これってあれか!?俗に言う転生!?
いや、私死んでないからね!?
…………駄目だ。考えるのしんどくなってきた(思考放棄)。


『所で、殿。
妾等の御子の名は決めてらして?』

『あぁ、それはもう決まってる』


あーはいはい。
もう好きにやっちゃってください。
何でこうなったのかは知らないけど自分じゃどうしようもないしね。
もう諦めますよ色々と(遠い目)。


『名は、何と…?』


て言うか、お母さん?になるのかなこの際。綺麗な声だなぁ。さぞや美人なんだろなぁ。


『子の名は…梵天丸だ。』


お父さん?も声イケボだし、美男美女夫婦なんだろねきっと。
うわ、そんな二人から産まれるだろう私ってどんだけ美形に産まれるんだろ。
てか、さっきから気になってたけど二人とも喋り方が古風…。









って、えええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええ
空耳だよね!?
まさか、そんな…!?


『梵天丸…梵天丸、可愛い可愛い妾と輝宗様の梵天丸。
早ようそなたに会いたいわ。』

『気が早いぞ、義。
こいつは今お前の腹ん中で頑張って育ってる最中なんだぜ。
な?梵天丸。』


お腹の子(てか私か)に聞くんじゃないよイケボめ!!
じゃなくて!!
本気で梵天丸!?ただの偶然…じゃないな、両親の名前まで偶然で一緒なわけないし…死んでないのに転生したと思ったらまさかのタイムスリップ!?
しかも転生じゃなくて成り代わりッスか!?何で将来の奥州覇王なんッスか私!?!?
ってか、その前に私男なのか…!?











起きたらそこは戦国時代



え?まじで?
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