空似の二人[♀と♂]
□[7]青学レギュラーとランキング戦
1ページ/12ページ
これから始まるテニスの大会の予選を目指し始動したテニス部はミクスド枠のレギュラーを得るために2日間女子達の間でもレギュラー争いで競い合いを果たした勇達はその翌日のこと
青学ミクスドレギュラー選手が決定され、男子テニス部で使用されてるホワイトボードに結果が貼り出されていた。
レギュラー・小鷹那美
レギュラー・牧沙耶香
補欠・葉月勇
という事になりました。
カチ「勇ちゃん…」
『うん?何 加藤君』
カチ「補欠って、何かの間違いなんじゃないの!?」
カツ「そうだよねぇ!2勝もしたのに補欠だなんてさ」
『いや。これが正解だと思うよ』
そんな訳で久しぶりに試合に負けて辛酸な気分をテニスで味わう事になった勇は自主練にもより一層に力を入れる様になった日、ミクスドパートナーを決める事になったその日のホームルーム前の休み時間のこと。
掘「そういや お前2勝したのに補欠だってな!」
『うん』
掘「意外と落ち着いてるなぁ お前」
『まぁ。自分は経験がほとんどないし…試合に出すには不安があるからね』
掘「納得すんのな」
『…堀尾君は自分に荒れて欲しかった?』
堀「何でだよ!違うって!ただ、悔しくねぇのかと思ってよぉ」
『そりゃ悔しいよ…でも自分は始まったばかりだし、これから皆から学ぶ事でさらにテニスの実力を磨いてレギュラーを目指すから今回は控え選手で納得したんだ』
堀「ふーん…ま!葉月がそれで良いなら別にいいけどよぉ〜!」
『フフッ(笑)気遣ってくれて ありがとう堀尾君』
「ねぇねぇ!葉月さん!」
『何?』
堀「っ!?ホント葉月って惜しいヤツだなぁ…これで、もうちょい華奢で女子っぽい子ならな…」
「ああ…でも堀尾 葉月はあれで良かったんじゃないか?」
堀「あ?何でだよ」
「だって お前が妄想した乙女チックな葉月だったら高嶺の花で俺達のような野郎なんかにこんな風に接する事しないだろう」
堀「そうか?」
「ああ!そもそも男子テニス部にだって所属する事もないしな」
堀「あ、そうか」
「でも、ホント乙女チックな葉月だったらなぁ…状況はかなり違っていたかもな」
堀「っ〜!」
と女子に囲まれて楽しげに話す勇を見ながらクラスの男子生徒と話す堀尾だった。