空似の二人[♀と♂]
□[6]女の戦い
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そして桜乃とテニスの試合を終えた勇は試合結果を知らせた後、その足でさっき金網にハマったボールを取るべく再び先程のコートに行った
『っ!…っ〜!』
桃「よぉ!お疲れ〜!って、お前って意外と凶暴なぁ」
『…っ!…ハァ…よし♪』
桃「聞いてねぇし」
『…桃城先輩。応援ありがとうございました!』
桃「ああ」
『それでは、失礼します』
桃「あ。もしかして怒ったか?」
『…絶賛スルー中ですから(笑)』
桃「さいですかぁ…やっぱお前って変なやつだなぁ(苦笑)」
『何を今更な事を言ってるんですか…さて、自分は次の試合の準備でもしますから、これで失礼します!』
桃「準備?何だ?」
『軽く走ってきます…では』
桃「はあ!?お前疲れてねぇの!?」
乾「クールダウンか…まだまだ体力に余裕があるみたいだな…フム」
海「フン!…」
部活の先輩達の前から去り勇は軽くグラウンド2周ほど走りに行った。
那「ふーん。なかなかやるなぁ!葉月さん」
牧「噂には聞いたけど、あれが手塚君が見込んだ新しいテニス部員の葉月さんかぁ!良い体してるなぁ!ホントに中学一年なの!?」
走り去った勇を見送って女子テニス部員の小鷹那美と女子テニス部副部長の3年の牧 沙耶香が感想を口にした。
それから10分後に第二試合が始まった。
牧「今回は私が相手 初めまして 葉月さん 私は3年の女子テニス部副部長の牧 沙耶香です よろしく!」
『よろしくお願い致します!初めまして 自分は一年の葉月勇です!』
牧「お互い全力で試合をしましょう!(笑)」
『オッス!(笑)』
牧「っ!…よし!」
そんな訳で3年の副部長からのサービスゲームから始まった試合に女子テニス部の副部長相手に勇は怯む事もなく、いつも通りにラケットを構えて沙耶香が打ってくるのを待った。
「はっ!」
『っ!…』
「はい!」
『っは!』
「やあっ!」
『っ!』
と沙耶香は勇の攻撃パターンをみようとラリーを繰り返した。
そしてしばらくして、沙耶香から攻撃を仕掛けてきた。
テニスを始めたばかりの勇にテニスの戦術やテクニック等はまだまだ素人で打つのがやっとだと理解した沙耶香の見解をテニスで知らしめた。