空似の二人[♀と♂]
□[5]女子テニス
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そして翌日
今日から本格的に指導と言う事で、昨日の夜に南次郎さんにテニスの練習をお願いしてたので、今日の朝6:00から庭のテニスコートでテニスを教わった。
みっちり一時間基礎練習から習った。
基礎は流れるようにスピーディーに次から次へと教わった、その後に纏めるように復習に基礎の打法を通してそれを数回繰り返す。
そして、試合に慣れさせるために普通に打ち合いも行った。
短い時間で、確実に力が付く練習が出来るとは、流石は南次郎さんだと改めて思った朝だった。
朝の練習を終えるとシロを連れて家への道程を散歩の続きに行った。
そして、学校へ
とある休み時間帯だった。
「あ!…あなたが、葉月さん?…って男子!?」
『……女子…よろしく。葉月勇です…あなたは?』
「ああ!私は1年1組の小鷹那美って言うの!よろしくね!」とポニーテールをしてる快活で可愛い女の子、小鷹さんが自分に挨拶をした。
『…よろしく…』
「それで、貴女の噂話を聞いたんだけど、貴女って男子テニス部に入ってんだってね!」
『…まぁ…』
「ふーん…確かに貴女なら違和感なさそうだけど、なんで?」
『…女子テニス部に拒否られ竜崎先生が拾ってくれた経緯でそうなった…』
「へぇ!そうだったんだぁ!…それで?貴女テニスはどれくらいやってたの?」
『…初心者だけど?…』
「へ!?」
『…初心者…』
「…やって行けるの?」
『…多分…』
「多分って…まぁ、良いわ!今日から私達女子テニス部からも数名ミクスド枠のレギュラーを目指して男子の方で一緒に練習する事になったから挨拶にきたんだけど…私、貴女が初心者だからと言って手加減出来ないかもだから、そのつもりでね?…お互い頑張ろうね!」
『…ッス…』と温度差を感じる女子テニス部の小鷹さんと初めての挨拶を交わした。
それからその日の放課後
女子テニス部と合同練習となるけど、ボールを打つ練習以外は自分は男子部員と練習に参加していた。
そんな最中、可愛らしい女の子はこちらに近づいてきた。
自分は次の指示があるまでストレッチをしながら、他の男子部員と会話をして時間を潰していた。