空似の二人[♀と♂]

□[3]テニス部拝見!
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それからテニスコートの柵の前に着くとリョーマと堀尾君と別れ、自分は中の様子を眺める事にした。


テニスコートには沢山のテニス部員がすでに練習を始めているのにも見受けられた。


自分も自然とテニスをしている方に視線を向けた。


「よ!越前!入らねぇのか!?」とボーッとしてた自分の後ろから肩を軽く叩き声をかけてきた男子生徒。


『…越前ならもう中にいますよ?…自分は越前じゃないので…今日はリョーマに誘われて見学しに来ました1年2組の葉月勇っす』


「へぇ。俺は二年の桃城武だ!よろしくな!『オッス!』…しっかし、お前って越前とソックリじゃねぇか!ほんとに双子みてぇだな『いとこッス…』え?そうなのか?それにしちゃあ、めちゃくちゃ似てるじゃねぇかよ!(笑)…お前もテニス部に入るのか?」


『……まだ考え中っす…自分は幼い頃から習ってる武術の稽古があるんで…さっきリョーマにテニス部にと誘われたので、自分のこれからの生活スタイルを考えてる状態っす』


「そっかぁ!」


『…』


「とりあえず、ジャージに着替えて来たらどうだ?」


『え?…いや、体育なかったし、成り行きだったのでジャージはないので自分はここで見学してますのでお構い無く…』


「なんだぁ、そうなのか…あ!じゃ、俺のジャージをお前に貸してやるから着てこいよ!」


『…え?…』と自分は桃城先輩の言動にポカン。


「良いから遠慮すんな!行くぞ!先輩の好意は素直に受けとるもんだぞ!」と桃城先輩はポカンとしてる自分の手を引いて半ば強引な好意でジャージに着替えてくる事に部室へと向かった。


「〜っ!…あいつ…」


と自分の様をみたリョーマは顔を歪ませて見送った。
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