Sweet Love

□ひとめぼれ
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あれから一週間。

どうやったら彼女に近付けるだろうか。
そればっかり考えていた。


「いっそのこと美術部入ったら?」

見透かしたかのように明は話しかけてきた。

「無理。俺、美術センスねぇもん」





彼女と出会った翌日。
明に全てを話したら、簡単に彼女のことが分かった。

彼女の名前は平野咲。1年A組。学年で知らない人はいないくらい有名らしい。
きれいな容姿に、賞をとるくらい絵の才能を持ち合わせているのだから知らない方がおかしいのだが…
なぜ俺は知らなかったんだろう…(汗)



しかし…ひとめぼれなんて…あるもんなんだな。
これまで恋をしてこなかったわけでもないが、いつも周りからはやし立てられて、嫌いじゃないしいいかなぁと思って付き合ってきた。
自分から真剣に好きになったことは多分ない。
だから余計に自分でもビックリなのだ。


あんな澄んだ声…初めて聞いたよ。
とても繊細な絵を書くんだろうな。
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