桜並木口
□寝顔
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「寒いっ。」
窓を開ければ冷たい空間にくすぐったさと急な刺激で自然と出る言葉。
ぶるっ。
肌に感じる温度の差で体が少し震えた。
(さぁ!朝御飯今日はなにかな?)
急いで着替えて台所を覗き込んだ。
「けーんしーん♪おは…あれ?」
そこに大好きな笑顔と愛しい朝御飯達〈←逆?!〉の香りの存在を想像していた薫は呆気にとられた。
そこは只々静けさと床冷えのような冷ややかさだけが充満していた。
「あれ?」
「剣心?」
あちらこちら探したが見つからない。
「やっぱり寝てるかしら???」
探してる最中にその部屋を覗いてる姿を見られるのはなんとなく…恥ずかしくてなんとなく最後にまわしちゃった。
「よし!いいわ!」
自分に気合いを入れて襖のを開いた。
あら…。