桜並木口

□変態さん♪
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ことこと。
ぐつぐつ。

鍋と一騎討ちをしてるかの様に薫殿の睨みあいが続く。

その後ろで布団にくるまされた拙者。

朝から頭の中がぽわんとして、家事をこなし、夕飯支度をしようとしたら…。




にまにま。

つい、心擽ったさに顔が緩む。

きっと、お粥の味は保証出来ぬ。

しかし、目の前の只、自らからの為だけに鍋に向ける真剣な眼差しが嬉しくて。

にまにま。

あぁ、多分誰にも見せられぬ顔してしまってるでござろう…。

しかし、自然と漏れる笑みを隠せなかった。

(幸せでござるなぁ。)

ことこと・・・。
まだまだ薫の一騎討ちは続く。

愛しい女(ひと)を横目に意識が遠のく。

(幸せでござるなぁ。。。)
もちろん寝顔もにまにま。
そう、二人の想いが違えば彼は本当に只の変態さん♪♪♪


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