リクエスト小説

□Merry Christmas!
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「お待ったせ〜♪どう?可愛いでしょう!」


そういって現れたのは、赤と白の二色の服いわゆるサンタコスを身に纏ったルーティ・リアラそしてリオンの3人だった。

リアラは少し長めのスカート丈のワンピースで、ウェストまではシャープに、ウェストからしたのスカート丈はふわっと膨らみをおびて、ウェストのところで閉めている黒のベルトが腰の細さを主張している。

袖の長さも短めで、リアラらしいサンタのコスプレである。


一方ルーティは、普段露出の多い服を着ている印象があるため、今着ている服は意外と言えば意外である。

シンプルな長袖ワンピースである。

それでも腕とウェストをシェイプしているデザインなので、ルーティのスタイルの良さが際立っている。


そして、何故か2人に紛れてコスプレをさせられたリオンの服装は、ルーティが着ていても可笑しくないデザインだった。

袖もスカート裾も極端に短いワンピースで、体のラインを表すために、服がピッチリとしている。

袖とスカート裾にはフリルが使われている。

スカートの裾が短いため、リオンは見えてないかが心配で、ずっと裾を手で引っ張っている。


「へぇ〜皆、似合ってるじゃないか!」


そう絶賛するのは、スタンである。


「でも、ルーティにしてはそういう格好珍しいんじゃないのか?」

「まぁね。発注出来たのがこの三種類しかなくて、どうせならリオンに着せてやろうと思ってね!」


既に頭の中では、お金のことしか考えていないリオンの姉のルーティ。

金の亡者であるルーティだからこそ、自分が着るよりもリオンに着せて、お金儲けしようとしている。


そんな羞恥にさらされたリオンは、やはり羞恥で頬が染まっている。


「リオン…」

「ぅ、ジューダス…」


あまりの恥ずかしさに、双子の兄であるジューダスの所に逃げ込んだ。


(今回ばかりは、ルーティの仕事ぶりを認めざるおえないな)


リオンには言わないが、ジューダスはリオンの格好に満足していた。

それもそうだろう。

双子とはいえ、恋仲の2人。

恋人がコスプレをして喜ばない男はいないだろう。


「じゃあ、さっそく始めましょう!」



『Merry Christmas!!』



こうして、クリスマスパーティが始まった。




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