長編3

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銃撃音と爆音が響き渡っている。


───また、この夢。



以前見た場面と同じ。

それが今回はより鮮明に描き出されている。


銃撃戦は激しさを増す。

銃弾が四方八方に行きかう中、1人の兵士が応戦しながら銃弾を掻い潜り目的の場所へと向かっていた。


───それ以上は、行くな!


夢の中でどれだけ止めようと、叫ぼうと無駄だ。

その映像は次から次へと進んでいき、見たくない映像を映しだしていく。


1人の兵士いや少年は、目的の場所に辿りつく。

そこには自分と全く同じ容姿をした少年と同じ軍の大人兵が数名。


───行くな!止まってくれ!駄目だ、………っ!!



そこで目の前が真っ暗になる。

都合良く出来ていると言えばそれまでだろう。

この暗闇が晴れた先に訪れるのは、夢の続きか、はたまた現実か。


どちらにせよ、夢見心地は最悪だろう。


夢で繰り返されるあの日のあの時。


それは当人を苦しめるものなのか……。

あるいは、決別させるものなのか……。



それは本人にも分からない。



ただ言えるのは、この夢の先に皆が求める真実があるということだけ。






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