長編3

□仲間
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「リアラと話してたんだけど、決戦の前に皆のしたいことや、やり残したことをしよう!というこになって、ジューダス以外には承諾貰ったんだ」


しばしの沈黙の後、ジューダスが口を開いた。


「くだらん………と、言いたい所だが、全員が承諾しているならば僕が拒否したところで意味はないだろう。で、具体的には何がしたいんだ?」


話を先に進めようとするのは、普段とあまり変わりはない。だが、普段のジューダスなら、決戦に何も関係ないことには首を突っ込みだがらないため、すぐ拒否するか、傍観を決め込む。


それがいつもと違い、聡い者ならば彼の様子が普段と可笑しい事に気がついたことだろう。



「え〜と、例えば、小さい時にやり忘れた事とか、今皆でしてみたいこととか?」


「…………やはり、くだらんな。やっぱり、僕は席を外させてもらう」


席を立とうとするジューダスを必死に制した。


「待って、待ってよ!ジューダスがいないと話にならないんだ!」


「それはどういうことだ?」


「カイル………」


思わず発してしまった言葉に、カイルは顔をしかめた。


それでしばらく黙っていると、正面から無言の威圧感を感じ、降参したのかカイルが本当の事を話始めた。


「………その、ジューダスがこっちに戻って来た………違う。父さんと会ってから、ジューダスに元気がないから、心配してたんだ」


ジューダスはカイルの言葉を最後まで聞くため、もう一度座り直し、静かに耳を傾けた。


「間違ってたら、ごめん。初めは、シャルティエさんの事かな?って、思ってたんだ。でも、そんな感じがしなくて……それに、父さんたちの事でもないだろうし……俺、馬鹿だから……父さんとの会話の中で、何か気に障る様なこと言ったのかと思って」


それっきりカイルは黙ってしまった。


そして、カイルの言葉に応えるかのように、ジューダスが静かに話を切り出した。


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