長編2
□17章
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一体何が起こったのか、目の前が真っ白になった。
そして、気がつけば自分の手が真っ赤に染まっていた。
それを認識したと同時に、昔の記憶が流れ込んできた。
それは今まで一度も見たことも無かった記憶と自分の思い。
『リオン、今日も頑張っているんだね』
『凄い進歩だよ!俺もぼさっとしていたら、リオンに抜かれてしまうな』
『俺が、兄者の代わりに君を守るよ?』
『俺じゃだめ、かな?』
『リオン、俺も…………君の事が好きなんだ』
────アシュレイ様っ
「ぅ、わああああぁぁぁぁぁぁぁっ!!」
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