長編
□願うならば……11
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アクアヴェイル領付近に来るとボートに乗り換え、シデン領へと着いた。
シデン領に着くなり、情報収集するためにルーティとマリーが街の人に尋ねに離れた。
またジューダスも同様にリオンらと離れた。
橋の上でスタン、リオン、フィリアがルーティ達が情報収集から戻ってくるのを待っていると、どこかの助っ人と間違えられ簡単に情報が手に入った。
それから皆が戻ってくるなり、海底洞窟を目指した。
「ここって海の中なんだよな。これ崩れたら、俺たちどうなるんだ?」
「ちょっとスタン!変なこと言わないでよ!!」
不吉な事を言うスタンをたしなめると、次はフィリアが言う。
「お喋りはその辺りにするんだな」
リオンの言葉に全員が前方を見るとモンスターが自分たちを威嚇していた。
「やっぱりモンスターもいるのねι」
「無駄口叩いていると、リオンに怒られるぞ」
「うっさいわね〜ちゃんと戦います!あんたこそ手抜きしないでよね!」
「それは無理な相談だな」
会話をしながらもちゃっかり敵を倒していくルーティとジューダス。
ルーティやスタンたちは術技を駆使しながら敵を倒していく。
一方、ジューダスは的確に敵の急所を狙い少ない動きで倒していく。
『あやつ、敵の動きを完全に見切っておるの〜』
『並大抵な修羅場を潜り抜けねば、ああはなるまい』
『…………彼はそれだけの経験をしている、ということですよディムロス』
ソーディアン間の会話は、スタンたちに聞かれることは無かった。
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