長編
□捕縛
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ぐちゅぐちゅと卑猥な音が洞窟内に響き渡る。
それは、リオンとの行為だけのものではなく、待ちきれない手下がリオンの痴態を見て、自らのモノをあついていた。
「ひぁ……やだっ!!」
リオンの身体がピクリと跳ねた。
「此処か」
手下はリオンの良いところを見つけると、そこばかり攻め立てた。
「いゃぁ………あぅ、んんんぅ」
手下の雄がリオンの喉の奥を犯す。
「……っく、飲めよ」
手下はリオンの口内に白濁を吐き出すと、すかさずリオンの口と鼻を塞いだ。
「んんぅ?!」
下ではまだイってない手下が攻め立てている。
リオンは僅かに残っている理性を手放さまいと、白濁を飲み込もうとはしなかった。
しかし、口の中は白濁独特の青臭さと苦さにリオンは目眩を感じた。
「早く飲めよ。抵抗しても無駄だぜ。誰も助けになんか来るわけないだろ」
「そうそう。あのフィンレイとか言う奴、頭と取引してお前を俺らに売ったからなぁ〜」
「…………えっ?」
リオンは驚愕に目を見開き、思わず白濁を飲み込んだ。
「ゲホッゲホッ」
「何だぁ?こいつ知らないみたいだぜ」
「マジかよ!?……じゃぁ、良いこと教えてやるよ」
手下たちは愛撫する手をやめ、卑下た笑みを携え話始めた。
「俺らが娘を攫う前に頭があいつと交渉したんだよ」
「人質の命と引き換えに、リオン・マグナスを差し出せ、とな」
「お頭は奴に猶予をやった。お前にも知らせるチャンスをな」
「だがお前は知らなかった。それがどういうことか分かるか?」
手下は厭らしく笑う。
(違う。違う!!フィンレイ様は………)
頭では必死に否定する。
そしてリオンは顔を左右に振り、聞こうとはしなかった。
しかし、リオンの頭を掴み耳元で囁く。
「お前は、初めから奴に信用されていなかったんだよ。ただの玩具だ。それも、利用価値のあるただの捨て駒だ」
リオンの中で、音を立てて何かが崩壊した。
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