長編

□捕縛
3ページ/7ページ



ぐちゅぐちゅと卑猥な音が洞窟内に響き渡る。


それは、リオンとの行為だけのものではなく、待ちきれない手下がリオンの痴態を見て、自らのモノをあついていた。


「ひぁ……やだっ!!」


リオンの身体がピクリと跳ねた。


「此処か」


手下はリオンの良いところを見つけると、そこばかり攻め立てた。


「いゃぁ………あぅ、んんんぅ」


手下の雄がリオンの喉の奥を犯す。


「……っく、飲めよ」


手下はリオンの口内に白濁を吐き出すと、すかさずリオンの口と鼻を塞いだ。


「んんぅ?!」


下ではまだイってない手下が攻め立てている。


リオンは僅かに残っている理性を手放さまいと、白濁を飲み込もうとはしなかった。


しかし、口の中は白濁独特の青臭さと苦さにリオンは目眩を感じた。


「早く飲めよ。抵抗しても無駄だぜ。誰も助けになんか来るわけないだろ」


「そうそう。あのフィンレイとか言う奴、頭と取引してお前を俺らに売ったからなぁ〜」


「…………えっ?」


リオンは驚愕に目を見開き、思わず白濁を飲み込んだ。


「ゲホッゲホッ」


「何だぁ?こいつ知らないみたいだぜ」


「マジかよ!?……じゃぁ、良いこと教えてやるよ」


手下たちは愛撫する手をやめ、卑下た笑みを携え話始めた。


「俺らが娘を攫う前に頭があいつと交渉したんだよ」


「人質の命と引き換えに、リオン・マグナスを差し出せ、とな」


「お頭は奴に猶予をやった。お前にも知らせるチャンスをな」


「だがお前は知らなかった。それがどういうことか分かるか?」


手下は厭らしく笑う。


(違う。違う!!フィンレイ様は………)


頭では必死に否定する。

そしてリオンは顔を左右に振り、聞こうとはしなかった。


しかし、リオンの頭を掴み耳元で囁く。



「お前は、初めから奴に信用されていなかったんだよ。ただの玩具だ。それも、利用価値のあるただの捨て駒だ」










リオンの中で、音を立てて何かが崩壊した。


.
次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ