長編

□願うならば……26
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翌朝、リオンは2人よりも早く目を覚ました。


シャルティエを持ち、外に出る。


『坊ちゃん、体の方は大丈夫ですか?』


「ああ、心配ない。随分楽になった」


『そうですか。それより、どうかしたんですか?』


シャルティエが心配そうに伺う。


「昨日、ジューダスとフィンレイ様が話している所を聞いてしまったんだ。意識が朦朧としていたから、はっきりと覚えてないんだが消えると……」


リオンが言葉を濁らせた。


『坊ちゃん』


「一体、どういう意m「リオン、こんなとこにいたのか」


リオンが言い終わる前に、ジューダスが後ろから声をかけてきた。


「もう、大丈夫なのか?」


「ああ、心配ない。フィンレイ様は?」


「フィンレイなら準備をしている」


リオンがジューダスに言われて小屋に入ろうとした時だった。


大きな爆発音がした。


その爆発音がした方に向くと、外郭大地に穴があき、一筋の太い光が伸びていた。


そして、光の影で見えた。


飛行竜が昇って行くところが。


「いよいよ、か」


「ジューダス、一つ聞かせてくれ。僕は本当に生きて、罪を償っても構わないのか?」



「ああ、構わない。それが例え苦難な道であろうと、リオンなら乗り越えられる」



ジューダスはリオンを抱きよせると、顎を持ち上げ視線を合わさせた。




「この先の未来に、ずっとリオンの幸せがあることを僕は祈り続ける」






そういうとジューダスは、リオンに触れるだけのキスをした。






「!!………///」




「これ以上、フィンレイを待たすのは良くない。穴が塞ぐ前に、僕たちもあそこに行こう」


ジューダスはリオンを離すと、小屋の中に戻っていった。


しばらくすると、フィンレイと共に出てきた。




三人はイクシフォスラーに乗り込むと、スタン達が明けた穴を通って、ダイクロフト内部に潜入した。


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