短編
□後悔と憎しみ
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僕が1日でも、元の人間の姿に戻れたら、少なくとも坊ちゃんをあんな辛いめに合わせなかったのに………。
『後悔と憎しみ』
いつものように、王様から任務を言い渡され、平和な日々が続いていた。
リオンの身にあんなことが起こるまでは……。
時は、数時間前に遡る。
神の目奪還後、リオンの実力が認められ、また、スタン達のおかげで部下たちの対応の仕方が変わった。
そのため、兵士達のリオンに対する評判が変わった。
純粋にリオンを慕う者、下心だけでリオンに近づく者など多種多様である。
しかし、リオンはそのどの感情にも気づかずに、兵士達に以前よりも優しく接するようになり、稀にぎこちないが笑みも向けるようになった。