企画小説
□君の前では
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「リオ〜ン、入るぞ」
リオンの返事を待たずして入室すると、リオンは既に寛いでいた。
スタンを視界に入れるも、すぐ読んでいる本に視線を戻した。
「リオン、一緒に食べないか?」
「…………」
「鍵はかけたし、誰も来ないよ」
そう言葉を掛けると、リオンの頬が薄らと朱に染まった。
「食べるだろ?」
「食べる」
「じゃあ、こっちにおいで?」
スタンがベッドに座ると、リオンもその横にちょこんと座った。
「はい、あ〜ん」
一口スプーンに掬い、リオンの口にもっていくと、そのままぱくりと食べた。
昼間のリオンの態度からは考えられないほど、スタンの言動に文句の一つも言わずに、従順に従っている。
「美味しい?」
「まぁまぁ、だな」
「そこは素直じゃないな」
「スタンが作ったわけじゃないからな」
本人は気が付いていないが、それでも顔はご満悦だった。
「ま、いっか。はい、あ〜ん♪」
「あー…んっ」
スタンから与えれる甘味をリオンが食べていく。
気が付けば二つともリオンが完食していた。
「お前は食べなくていいのか?」
「俺はリオンの嬉しそうな顔見ただけで満足だから」
「でも……」
「だったら、これも食べて?」
スタンが指さす先には、ズボンの上からでも分かる程主張するそれ。
「それは構わないが、僕が食べてばかりになるぞ?」
「心配しなくても、その後にリオンを食べるから」
「っ、……恥ずかしい奴///」
「あ〜可愛いな♪もう!」
スタンがぎゅっとリオンに抱きつく。
「ス、スタンッ///」
「また、大きくなっちゃった」
リオンは赤面しつつも、スタンの膨張したそれを取り出して口に含んだ。
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