短編

□リオ雪姫と7人の小人たち
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何だかんだで小屋に入れて貰うことが出来たリオ雪姫。

事の成り行きを説明(傭兵との出来事は伏せたようだ)し、匿ってもらうようにお願いしました。



リオ雪姫「とりあえず、僕を匿え!」


小人2「心配しなくていい!俺が守ってみせる!」

小人6「小人2はともかく、君を危険な目には遭わせられないね」

小人5「そうだな!困ってるやつを放っておけないよ!」

小人4「そうそう!オレ様、可愛い子なら大歓迎!」

小人3「でもよー、頼み方ってもんがあんだろ?」

小人1「それはそうだ。そう上から目線で頼まれてもなぁ〜」

リオ雪姫「くっ………」


小人たちの期待の眼差しに、リオ雪姫は渋々ながら口を開きました。


リオ雪姫「その……匿っては、くれないだろうか…っ///」


慣れない事をさせられ、薄ら頬が染まっています。

リオ雪姫にとっては屈辱でしかないため、彼らを睨みます。

しかし、彼らからすれば上目遣いにしか見えません。



小人たち((可愛いすぎる!!))



小人7「あ!そう言えば、疲れてない?俺、医療に詳しいから診てあげるよ」


小人7がリオ雪姫の手を取りましたが、その小人7の両肩に圧力がかかりました。



小人たち『抜け駆け禁止!!』


圧倒的な迫力に、小人7は思わず手を放してしまいました。


小人6「ここに置く事はいいんだけど、一つ条件がある」

リオ雪姫「何だ?」

小人6「僕達の世話をしてくれないか?」

リオ雪姫「世話?」

小人1「そうそう。俺たち、仕事で小屋を空けてる間の留守番とかな」

小人2「あとは掃除とかしてくれると有難い!」

小人5「俺の場合、朝起こしてくれると助かる」

小人4「あとはオレ様たちがお願いした仕事、とかだな♪」

リオ雪姫「どうして僕が……」

小人1「やってくれたら、甘いもの作ってやるよ」

リオ雪姫「!……なら、仕方が無い。匿ってもらうしな」


ちゃくちゃくと餌付けされていくリオ雪姫は、小人たちの真の意味での世話をまだ知りませんでした。

















その頃、お城では再び継母が鏡に問うていました。


継母「鏡よ(以下略)…美しいのは?」

鏡「略しすぎでしょ!」

継母「さっさと答えなさい」

鏡「森にある小人たちの小屋に住むリオ雪姫に決まってんでしょ!」

継母「長いですよ」

鏡「そう言えって、書いてんだから仕方ないじゃん!おっさん、悪くない!」

継母「おやおや、どこかで聞いたことのあるフレーズですね」

鏡「もう!一々茶化さないで!話が全然進まないじゃなーい!!」

継母「それはすみませんでした」

鏡(うわぁ……こんなに心がこもってない謝罪、初めてだわ)



それでは気を取り直して。



継母「それは困りましたね。もうこの際ですし、苛めぬきますかね」


継母は長さと太さがバラバラと紐2,3本用意すると、黒いマントを羽織りました。

そして、リオ雪姫がいる小人たちの小屋へと向かうのでした。
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