長編
□願うならば……19
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あれからジューダスはシャルティエに案内されるままに、スタン達の後を追い、ミックハイルに来ていた。
先程と同じように既にスイッチは押されているので、後は順番通りにリフトに乗って、最深部まで進んでいった。
最後の装置で飛んで、奥へと進んでいく途中で大きな爆発音と地響きがした。
「戦闘はすでに始まっているのか。相手は………レンブラントか」
『ジューダスさんは、レンブラントさんをしっているのですか?』
「少しな」
『あの、いい加減教えてもらえませんか?あなたは一体何者ですか?』
シャルティエの質問にジューダスは何かを言おうと口を開いたが、すぐに閉じてしまった。
『まだ、言えないのですか?』
「すまない。今はまだ。だが、必ず話す。リオンやスタン達と一緒に」
それが何を意味するのか、ジューダスには分かっていた。
だが、ジューダスにとって自分の結末など興味は無かった。
「ここだな」
ジューダスは慎重に扉を開けて、爆風に煽られた。
スタン達の状況から察すると、レイブラントは最後に自爆して死んだのだった。
「…………っ!」
そして、視線をずらした先にかつて愛していた女性・マリアンの姿があった。
NEXT.