ヴォルスング・サガ

ニーベルンゲンの歌と内容は同じだがこちらの方がより、原版に近い。
ヴォルスンガ・サガとは、「ヴォルスング家の物語」を意味する。
このサガは、「エッダ」に収められた断片的な物語をつなぎ合わせた、ニーベルンゲン伝説のエピソード集大成とでも言うべきものである。「エッダ」では失われてしまった、「シグルドリファの歌」から「シグルズの歌」にかけてのエピソードを補うことが出来る。
書き留められたのは「ニーベルンゲンの歌」と同じく13世紀のだが、内容はそれ以前に口伝で広まっていたもの、だからより「エッダ」詩にに近く、異教的なものになっている。
ここには、シグルドの竜退治の話、ブリュンヒルトが戦乙女だった時代のことが登場している。「ニーベルンゲンの歌」よりは「シドレクス・サガ」に近く、エッダ詩では欠落してしまった部分も入っているようである。

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