学園モノ

□バサラ学園 セレブな学校
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三人の見下ろす校庭(競技場と言った方がシックリくる)に来た幸村はすぐにランニングを始める。
先に走っていた生徒をドンドンと抜いていく。
先頭を走る陸上部までも抜いた幸村。

「おい、真田速ぇよ!」などと言う他生徒の声が聞こえたが、彼にとっては、これでローペースなのだ。

「うむ、流石だぞ。幸村」

いつの間にか来ていた、体育教師、武田信玄が走り終えた幸村に声を掛けた。

「『お館さま』!」

『お館さま』とは道場の師範でもある、信玄の呼び名だ。
信玄は周りを見渡すとため息を一つ、つくと幸村に言った。

「お主の彼女はまたサボりか…」
「ええ…HRが終わるとすぐに何処かへ」
「…伊達は何をしに学校へ来ているのか」

某は政宗殿と共に受けたいのに。と呟く幸村。

――キーンコーン
     カーンコーン

3時間目の始まりのチャイムが鳴り、幸村や他の生徒は信玄の指示で高飛びの準備を始めた。



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