学園モノ

□バサラ学園 セレブな学校
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「…でさぁ」
「なんだそれぇ!」

此方はバサラ学園。
屋上で数名の女子が談話している。

まぁ、所詮、サボりというやつだ。

どうやら彼女たちは政宗、元親、慶次らしい。

「あ、オイ!見ろよアレ」

元親が下を指差す。
それに反応して、政宗が下を見る。
彼女たちの視線の先には黒い外車。そしてそこから降りてくる少年の姿があった。

「あれは2年の森蘭丸じゃねぇか」
「あぁ、今日も収録あったのか」
「今、ドラマの主役やってるしな」

降りてきた少年は『天才子役』と呼ばれる森蘭丸だった。
蘭丸を送ってきた車が出て行くのと同時にまた車が入ってきた。
しかし、此方は普通の日本車だ。

「今日はいつきもか」

車をみた政宗が降りてくるだろう人の名前をつぶやく。

そして降りてきたのは元親よりも少し青みがかった銀髪の少女だった。
彼女はファッション雑誌で専属のキッズモデルをやっている。

いつきは政宗たちに気付いたらしく、上を見上げると満面の笑みで大きく手を振ってきた。

「おぉ、おぉ。森と違って可愛いねぇ」

普段、会えば悪口しか言わない蘭丸に対して、嫌味丸出しの言葉を放つ元親。

それに苦笑する慶次と政宗。

時は穏やかに過ぎていく。

授業の終わりを告げるチャイムがなる。

「あーぁ、2時間目終っちまったな。政宗、次なんだ?」
「体育。校庭だから…ほら来た」
「ホントだ。あ、幸発見!」

続々と出てくる生徒のなかに政宗の恋人、真田幸村がいた。


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