学園モノ
□アニコミ学園 危ない学校
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喧嘩両成敗はものの5分程度で終了した。
ドゴリと最後の一人に時任の右ストレートが決まり、決められた生徒が後方へ倒れた。
「さてと…時任、戻るよー」
「おう!」
十人以上を二人で相手したというのに息切れもせず、何事もなかったかのように去ろうとする二人。
その二人を呼び止めた少年がいた。
「ねぇ…強いね。先輩達(あんたら)」
二人が振り向くとその少年はニヤリと口の端を上げ、こう言った。
「あんたらとやり合ったら楽しそう」
これには二人とも驚きを隠せない。
時任は「は?」と間抜けた声を出し、久保田はいつも以上にぼーっとした顔になり「あらま」とこちらも間抜けた声になっていた。
「ブッ!!クク…ハハハ!!あんたらすんげー顔してる!
俺、一年のエドワード・エルリックあんたらは?」
少年、エドワードの声で我に戻った二人は、
「時任 稔だ」「久保田 誠人だよ」
何故かフルネームで答えていた。