学園モノ
□後
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顔を青くしたのは銀時。
実はこの男、こう言った類の話は苦手で、昨日も今日も゙仕事と神楽"に引きずられ来たのだ。
今は木に襲われ、次のステージは墓場。
ベタだが、彼にとって1番怖い場所だ。
「ほ…他にルートねぇの?
ほら!そっちの道とか」
「安全とは…言えない」
悟空はちらりと銀時が指さす道を見る。
同じようにその道を見ていた久保田がなるほど、と相槌をうつ。
「昨日の烏だあねぇ。あれ」
久保田の言葉通り、道の端の並木には黒い塊が。
「でも、なんで大丈夫って言えるネ」
墓場にも襲って来ないアルカ?と首を傾げる神楽。
たしかに、何故、墓場が安全だと言えるのか。
そんな彼らに三蔵が煙草の煙は吐きながら助言を与える。
「周りをよく見てみろ…」
最初に不自然に気付いたのは、エルリック兄弟だった。
「「墓場の周りの木には一匹も烏がいない!!」」
「そういうことだ。」
「たしかに、最近の烏は供え物を狙って人がいると墓に寄って来るって言うものね…」
「不自然すぎよ!」
女子高生二人は納得して、うんうん、と頷いている。他のメンバーもほとんどが納得していると見た、三蔵は悟空に声をかける。
「おい、悟空。
そっちはどうなった。」
一人、墓場の方を見ていた悟空が三蔵を見てニコリと笑った。
「大丈夫!!何もしねぇって」
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