一話完結物
□ひなまつり
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稲姫幼少時代のひな祭り
10歳___
紗「稲様!稲姫様!!!どこへ隠れたのですか!?どこへ隠れても着ていただきますからね!!」
有「お飾りもしていただきますよ!!出てきてください!!姫様ぁ!!」
稲「…絶対に出て行くかっやけに重いしお化粧しなきゃいけないし…どうして皆あんなものしたがるのかな…」
杏「それは男の気を引くためよ!」
稲「きゃっ…杏…いきなり背後から現れないでよ…それより何?男の気を引くためって…」
杏「言葉どうりよ…ふふ…この日のために私は最高の着物とお飾りを揃えてもらったのよ!これで私は城内で一番の美女になるのよっほほほっ」
稲「…杏…私あなたと年齢が違うんじゃないかと時々思う…本当は16歳なんじゃない?」
杏「失礼ね…ふふ…これで半蔵様の心は私の物っほーほほほっ!!早く稲も来なさいよ!あなたが来ないと他の娘達とじゃ美しさの張りようがないわっ」
高笑いしながら杏は去っていった
稲「・・・毎年同じこと言ってるのよね…男子禁制だっつってんのに…しかも何気に女の子達今の発言で敵に回したわよ…」
半「見つけたぞ…」
稲「げ…半蔵…」
半「ほら、早くこい」
稲「いやっ!」
半「何故そこまで嫌がる…普通の女子は喜ぶぞ…」
稲「あんな重いもの着たくないっお茶会にもでないっまだ父上の弓稽古してたほうがマシっ」
半「・・・・(どこで育て方を間違えたか…忠勝は稲に小さい頃から武道ばかり…女子のようなことはほとんど教わらなかったからな…嫌がるのも…無理はないが…少しくらい興味を持っても…)」
半「・・・ん?稲?!」
半蔵はあれこれ考えているうちに稲姫は逃げたらしくすっかり姿を消していた…
半「・・・おのれ…」
稲「こっここまでくればっ…」
有「ひ〜め〜さ〜ま〜」
稲「Σはうっ!!」
紗「ふふふふ…」
前は有珠、後ろは紗代…いや、まだ横が…左は壁…残るは…
稲「…(右!!)」
稲が右へ逃げようとした瞬間…
半「どこへ行く」
稲「Σ( ̄□ ̄;)」
有「着てもらいますよ…」
紗「かんざしもつけて頂きます…」
半「全て終わるまで部屋からださぬ」
稲「い〜〜や〜〜〜ぁ〜〜〜〜!!!(泣)」