一話完結物

□かんざし
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稲「殿!殿と父上はどこですか!?」
稲姫は般若のような顔で家康と忠勝を探していた
家「どうした稲、今は小太郎様と会議中ぞ;」
忠「稲、下がれ」
稲「父上と殿に申し上げたいことがございます!小太郎様!この狸と大きいの借ります!!」
風「・・・・・好きにしろ」
かなりの青筋を顔に浮かべている稲姫をみて、出て行けと言えず、気圧されて引いてしまった風魔であった…



家「どうしたのだ稲…早く戻らないと小太郎様に殺されてしまう…」
稲「あとで小太郎様には稲が謝っておくので心配しないでください…そんなことより…」
忠「稲!このようなことをするような娘に父は育てた覚えはないぞ!」
稲「・・・私も娘に来た文を自分だけ見て私に見せないような父上と殿に育てられた覚えはございません」
家・忠「Σ( ̄□ ̄;)?!」
稲「今日…朝起きたら襖に恋文が挟まっておりました、そして紗代がポロリと言ったのです…普通は女房を通して文は渡すものなのに直接は珍しい…そこで私は紗代に聞いたのです…私に手紙は来たりするのか…すると…毎日のように来ていると…!さらに聞きました!何故見せてくれないのか!殿と父上が見せるなと言ったと!どういうことですか!納得のゆく理由をおっしゃってください!」
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