その他

□今はまだ
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噴水の前で向かい合うらんまと彼。
ここからじゃ、なんて言っているのかわからない。
らんまが深々と頭を下げる。謝らないで、とでもいうように頭を上げさせる彼。
彼が何かを話す。らんまが頷く。歩き出す二人。
一人取り残されるあたし。


らんまは、断ったんじゃないの・・・?
ショックを受けながらも、二人の後をつける。心なしか二人が仲睦まじく見える。らんまが女の子に見える。


あたしは、喫茶店に入った二人が楽しそうに話すのを見ていられなかった。
だって、なんだか様になっているから。恋人同士に見えたから。
あたしは一人喫茶店を出た。









「あかねっ」
スタッと急にらんまが一人で歩くあたしの前に現れた。
「バレバレ。ずっと後つけてただろ」
「・・・あの人はどーしたのよ」
あははっ、とらんまはカラカラと笑った。
「心配してくれたの?おれが男と付き合うと思った?」
「・・・んなワケ、ないでしょ」
夕焼けが、まぶしい。



「あいつ、留学するんだって。だから最後にデートして欲しかったんだってさ」
並んで歩くとらんまの方が小さいのがよくわかる。
「こんなにはやく戻って来ちゃってよかったの?」
「・・・おめーが、出てくのが見えたから」
らんまは前を向いたまま言った。


「デートの邪魔しちゃって、ごめんねー」
「・・・っとにかわいくねーな」



さりげなく、らんまの右手を掴んだ。男の時とは正反対な小さな手。
乱馬の手。













島島島島島島島島島島島
中途半端な終わり方・・・。
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