その他

□かわいいひと
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体育の時間、女子は短距離で男子は長距離。もちろん、らんまは男子と一緒に長距離を走る。あたしは順番待ちの間、走るらんまの姿を見ていた。


他の男子のペースが落ちてきても、らんまは最初と変わらないペースで楽々とトップを維持している。
走る姿もきれいだなぁ、なんて思っていても、やっぱり目がいくのは走るリズムに合わせて揺れる大きな胸。
「後三週間で戻っちまうんだろ?乱馬のやつ」
「ずっとこのままでいいのになぁー。まぁ、後三週間はらんまちゃんの可愛いお顔と巨乳が拝めるワケだから♪」
・・・なんていうか、いや、あたしはそんなことは考えてないけど。
らんまはこんないやらしい目線には気付いてないんだろうな。
・・・やだな。なんかいやだ。らんまをこんなやらしい目線に晒したくない。あんなこと考えてるような男子の中に置いておきたくない。
「あかねっ。次あかねの番よっ」
「そうよっ!」
「・・・あかね?」
「ご、ごめん。なんでもないの」

あたしのこの気持ちは、目線は、すきな女の子に対する男の子に近いんだ。
男子よりも軽く頭一つ分は小さならんまを見る。すると目が合った。らんまは照れたようにそっぽを向いてしまう。
乱馬があたしに対して抱く気持ちはこんななのかな。


あたしは女の乱馬だからすきなんじゃない。乱馬だからすきなんだ。乱馬だからドキドキするし、守ってあげたいと思う。
見上げた乱馬をかっこいいと思うときもあれば、あたしを見上げるらんまをかわいいと思うときもある。
あたしにとって、乱馬はらんまでらんまは乱馬なんだ。



学校帰り、二人でクレープを食べに行った。あたしはバナナでらんまはイチゴ。
「ねぇ」
もう一つ気付いたことがあるの。
「んぁ?」
「らんまってかわいいよね」
「おれは男だぞっ!かわいいわけあ・・・」
らんまの口に付いたクリームを指で掬ってペロリと舐める。
「なっ・・・」
かぁーっと真っ赤になるらんま。そういうとこがかわいいのよね、乱馬って。
耳まで真っ赤ならんまににこっとしてみせる。
乱馬が女の子の姿だと、男の子のときより素直になれるの。


「買い物、付き合わない?」
「何買うんだよ」
「ブラ」
「おっ、お前!そーゆーものは友達と行けよっ!」
「あんたの買うんだから来てくんないとサイズわかんないでしょ」
「・・・へ?」


あと三週間は無防備なあんたをあたしが守ってあげる。とりあえず、その胸はどうにかしなくちゃね。


「ほらっ、行くわよ!」














島島島島島島島島島島島梼ゥ分でもツボの設定が意味わかりません。
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