『そして‥‥』

□第四話。
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森でラーズロウドという人物に出会い、ケイは二つの事実を聞かされた。


まず一つ。

ラズは"光の使徒"であり、自分は"闇の使徒"であるということ。


そしてもう一つ。

ザクロは、実はザース・クロードという人物で。
昔、禁忌になった時間移動を使った為、彼は時の罪人になったこと。

多少は驚いていたように見えたが、ケイは言った。





『何か裏があってやってるかもしれない』……と。


そして彼に問われたとき、迷わず……でも、確かに。



『お前を裏切らない』
……と、そう答えた。










第四話。




「ところで……」

突然、
シュゼが話をきりだす。


「なんだ?」










「……アンタはどうして、その"時の罪人"さんの体を使ってるの?




そもそも……



どうやって、その体に入ってンの?


なんでその体に入ってンの?


アンタは何のために、ここにいンの?


アンタの実年齢は幾つ?


なんでアイツが"闇の使徒"だって分かるの?
もしかしたら他にいるかもしれないしょ。

……確かに闇色の瞳は珍しいし、その上闇の使徒かもしれないけど……




だけど……」


シュゼは聞きたいことを言った後、すぐに俯き……



聞こえるか聞こえないか程度の大きさで。


ただ一言呟いた。




「そんなのって………







……ないよ




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