『そして‥‥』
□第三話。
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情報収集のため水上都市へ向かうケイ。
彼は水上都市がそれほど早くに着かないことを知っている為、
近道をしようと思い怪しき道のりを進む。
…だが、それは逆に遠回りとなった。
何故なら、
道行く途中出会った男性……ザクロに人探しを頼まれ、森へ向かうことになったから。
そして、
森で出会った少女・シュゼに森へ来た理由を聞くが、
…彼女は理由を述べず、ただ一言
「今は話せない」
と、言ったのだった……。
第三話。
『ザクロのヤロー……』
一体、何処ふらついてやがる。
早くしねぇと、辺りが暗くなるじゃねぇか…!!
時が過ぎるのはあっという間で、今は大体昼過ぎ頃だった。
まだ今は明るいが早くしなければ日が暮れてしまうため、
急いでザクロと合流し出なければいけない。
それは何故か───
夜行性の魔物が活動し始めるからだ。
夜行性は昼間のとは違い、約二倍以上の強さで
ケイたちの場合、
ザクロとケイ、シュゼが力を合わせて倒せる数は(強さによるが)、ざっと5・6体程度である。
まして、昔絶滅しそうになったウィッキーウルフ(ウルフ科の魔物)は普段は大人しいが人間を見るとたちまち凶暴化し、
朝になるか、その人間を殺すまで大人しくならないと言う厄介な魔物である。
その魔物を相手にした人々は人たまりもなく、
既に多くの犠牲者が出たほどだった……。
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