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□【夕闇B】
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神よ、もしアナタとい
う存在があったのなら…
私達を迫害しますかーーー?
『時の狭間』
(今日未明にかけ、捜査本部がついに、×××カンパニーへ検閲に乗り出しました。この突発的な捜査の手に、木之本社長は憤りを隠せず…)
目を覚ますと、そんな報道が流れていた。
どうやら、テレビをつけたまま眠ってしまったようだ…。
まだ薄開きな目をこすりながら、時計の時刻を確認する。
午前4時…――。
冬の太陽は寝坊屋だと思いつつ、私はゆっくり起き上がった。
身体を起こす際、右側のシーツに手をつく。
「……?」
僅かにだが、人がいた形跡があった。
その証拠に、まだ生暖かい…。
いまいち状況が把握しきれないため、昨日の事を振り返ってみた。
「施設からカードキーを渡されて、此処へ入って…」
記憶が段々と蘇ってくる。